【 仕入れ担当 渡辺より 】
伝統工芸刺繍作家で日本刺繍アトリエ森繍の主幹、
日本工芸会の正会員の【 森康次 】氏による、
丁寧な繍の仕事をご堪能いただける、特選訪問着のご紹介です。
きもの雑誌への掲載や、芸能人の衣装を手掛けるなどもされておりますが、
創作数がかなり限られており、めったにご紹介がかなわないお品。
刺繍好きの方、森康次氏のファンの方、
お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ。
【 お色柄 】
日本刺繍の魅力はその糸艶とボリュームある凹凸のお柄の表現。
細い釜糸と呼ばれる、刺繍専用の糸を用途にあわせて撚り合わせ、
図案や用途にあわせ、43種の技法の中から『点、線、面、立体』と、
それぞれに適した表現方法で刺します。
厚み、ふくらみ、薄手。
釜糸を撚り合わせる糸撚りから、最もオーソドックスな
縫いきりですら、習熟するまでにどれだけの時間がかかるか…
生地となりましたのはおだやかなシボ感の縮緬地。
上品な薄胡桃色地をベースに、しっかりとした繍にて
ぱっと花開いた、デフォルメされた花のお柄が
あしらわれております。
糸の素材と太細、撚糸と無撚糸、 数限りない糸の色を操り…
現在は、振りミシンを用いたミシン刺繍や、ベトナム刺繍、
蘇州刺繍、インド刺繍と幅広い刺繍作品がございますが、
やはり根強い人気を誇る日本刺繍。
この表情は他には真似できないもの。
お色もデザインもご年齢問わず、流行りすたりなく御召いただける
秀逸な仕上がりのお品。
お手元で末永くご愛用いただけましたら幸いでございます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 森康次について 】
1946年(昭和21年)京都市中京区の生まれ。
家業は「ぬい屋」と呼ばれる日本刺繍業で、
1961年(昭和36年)15歳から家業に従事され、
令和元年で60年近くその技術を磨いていらっしゃいます。
昭和21年 京都市中京区に生まれる
昭和36年 家業である「ぬい屋」と呼ばれる刺繍業に従事
昭和41年 和装デザイナー 松尾馨氏に師事
昭和49年 日本画家 桑野むつ子氏に師事し写生と水彩画を習う
昭和50年 京都市伝統工芸技術コンクールに出品
以後、様々な公募展に出品し、受賞
平成元年 日本伝統工芸会の正会員の認定を受ける
現在 社団法人 日本工芸会正会員・アトリエ森繍 主幹
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より身丈154cm(適応身長149cm~159cm) (4尺 0寸 7分)
裄丈64cm (1尺 6寸 9分) 袖巾32cm (8寸 4分)
袖丈47cm (1尺 2寸 4分)
前巾23.5cm (6寸 2分) 後巾29.5cm (7寸 8分)
◆八掛の色:薄胡桃色・ぼかし
◆紋:縫い紋1つ『剣片喰』 糸色:薄胡桃・茶
※衿ホックなし(引き紐タイプ)
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69.5cm (1尺 8寸 3分) 袖巾35cm (9寸 2分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。
※寸法を最大寸まで変更する場合胴裏の交換が必要となります。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、お稽古、芸術鑑賞、観劇 など
◆あわせる帯 袋帯、綴れの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。