【 仕入れ担当 中村より 】
季節感を一番に感じるのは、夏物。
とりわけ、なぜなのでしょう、
琉球の織物には、一層の魅力を感じてやみません。
きっと、南国のおおらかな気質が、
夏の暑さに負けないしなやかな強さとなってあらわれるのでしょう…
手織り草木染め、本場八重山上布の九寸名古屋帯をご紹介いたします。
山・海・太陽の恵みを受けて織り出される布、八重山上布。
絹素材でこの上布の風合いを真似たものは安価で多く出回っておりますが、
やはり本物を身につけたいという方におすすめします。
ぜひ一度、手にとって自然の風合いを感じていただきたいと思います。
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【色柄】
麻ならではのハリのある帯地には、
青色の濃淡で段々を織りなして。
さりげなく様々なお色を織り交ぜながら、
お太鼓には緯絣も交えてモダンなお柄が織りだされております。
宮古上布や越後上布といった文化財級の力のある織物によく似合います。
またその他の産地の夏の織物にも、この帯が一本、きりり。
アクセントとして締まることで、本当に贅沢な装いとなります。
なかなか入手することができない手織り草木染めの逸品上布です。
季節がめぐる度に…
夏の最高の贅沢を、どうぞ存分にお楽しみ下さいませ。
【 八重山上布について 】
沖縄県八重山郡周辺で作られている織物。
古くは琉球王朝時代に貢布としても利用されてきました。
用いられる染料は、八重山の自然から得られる草木です。
亜熱帯の北限とされる石垣島。
沖縄本島や宮古島にはない植物染料が自生し、
琉球王朝の時代には、染色材料の宝庫とされてきました。
他の八重山諸島に比べて標高の高い山があり、
そこで磨かれる美しい水も、染色に欠かせない重要な条件となっております。
麻100% 長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
柄付け:全通柄(お太鼓部分だけ色が濃くなっております。)
制作:浦崎しな子
◆最適な着用時期 6月下旬~9月上旬の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、気軽なお茶・お食事など
◆あわせる着物 夏の小紋、織のお着物、上布など
※帯地の特性上、手縫い仕立てのみとさせて頂きます。
★名古屋仕立て(税込11,550円※帯芯代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込14,850円※帯芯代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込14,850円※帯芯代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態ですが、
裏地は付けないことをおすすめ致します。