【仕入れ担当 田渕より】
今日の江戸小紋の礎を築き、1978年に人間国宝に認定された小宮康孝氏。
2017年10月24日、惜しまれつつもその永き生涯を終えられました。
美術品の域に達した幻の作品でございます。
今後その希少価値はますます高まることでしょう。
中でも滅多と出会えない両面染めの単衣仕立て…
出会いの一枚を、どうかお見逃しなくお願いいたします。
格高い小紋三役のお柄に一つ抜き紋が入っておりますので、
準礼装として改まったお席にお召いただけます。
【お色柄】
しなやかなちりめん地を、落ち着きある薄縹色に染め上げ、
細やかな鮫のお柄を染め上げた作品でございます。
染裏には穏波の意匠を丁寧に染め上げられております。
合わせる帯で、どのような場所にでもお召いただけますので、
出番の多いお着物に必ずやなるかと存じ上げます。
後世に伝えたい思い、後世に残したいその業。
お手元でご愛用頂ける一品となりましたら幸いです。
紛れもない国宝の妙技をどうぞお見逃しなく!
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【小宮康孝について】
染工場に生まれた小宮さんは、区立上平井小学校卒業して以後、
父の康助さん(昭和30年重要無形文化財江戸小紋保持者認定)のもとで
江戸小紋染色に修行に励み、父親の技術を完全に受け継ぎました。
修行の中で、優れた小紋染めをするためには、型紙や染料の研究が必要だと感じ、
その研究に精力をつぎ込み、紋様、図柄の細かい、色あざやかな小紋染めの製作に成功しました。
「型紙を滅ぼしちゃいけない。それが江戸小紋の基本で、根本。」
古きを知り、今にこだわる。
それが未来への動きとなる。
作品を作り続け、江戸小紋に関わる多くの技術を守ることでを使命とされている、
小宮家ならではの創造性豊かな江戸小紋はいつの世も変わりなく普遍の人気を誇ります。
大正14年台東区浅草生まれ
重要無形文化財保持者(人間国宝)
第一回東京都文化賞受賞
紫綬褒章受章
葛飾区伝統工芸士
勲四等旭日小綬章受章
名誉都民
表裏:絹100% (お誂え・お仕立ては手縫いです)
背より身丈162cm(適応身長157cm~167cm) (4尺 2寸 7分)
裄丈66.5cm (1尺 7寸 5分) 袖巾34.5cm (9寸 1分)
袖丈53cm (1尺 4寸 0分)
前幅28.5cm (7寸 5分) 後幅31.5cm (8寸 3分)
背に「丸なし蔦」の抜き一つ紋が入っております。
※三越扱い ※居敷当付き・背伏せなし
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈68.5cm (1尺 8寸 1分) 袖巾35.5cm (9寸 3分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 単衣(5月下旬~6月、9月~10月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご友人の結婚式・披露宴、式典、お茶席、お付き添いなど
◆あわせる帯 袋帯、格高い九寸名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。