【仕入れ担当 田渕より】
お着物通の方にはご存知、米沢最古参の老舗、
白根澤より希少な手織りの一枚を仕入れて参りました。
元々はかなり高額でお取引されていたのでしょう…
工芸品を愛する方に、心を込めて御紹介させていただきます。
【お色柄】
ご覧いただけますでしょうか、このざっくりとした節感…
渋みのある錆青磁色を基調に、黄茶色の経糸を用いて滝縞模様を一面に織りなして。
遠目には無地、ですが近づくとわかる地色の濃淡や
地風へのこだわりが、織物通の心をくすぐる仕上がりでございます。
伝統の精緻な技と、深みのある彩り。
何も語らずとも、その着姿だけで本物の品格と美しさがにじみ出る逸品です。
どうぞお手元でお確かめくださいませ。
【状態について】
B反として仕入れて参りました。
巻終わりから約30cmに画像のような汚れがございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
【白根澤織物について】
15代伊達晴宗が米沢城を築き、その城で伊達政宗が生まれたという歴史のある米沢。
山形の山奥にある米沢は、江戸時代から続く産業として繊維産業が盛んで、
その織物は米沢織(米織)とよばれております。
その中でも老舗機屋として問屋間でも一目おかれている【白根澤織物】。
白根澤家はその昔、江戸時代中期の大名、上杉鷹山の家臣でした。
しかし当時、米沢藩は財政逼迫の危機に陥っており、
上杉家を何とかしようと立ち上がった上杉鷹山公が織物の産地にしようと考え、
白根澤家は直々に鷹山公より織物商になることを指示されました。
以来、幾代にも渡りその伝統織物を守り続けている機屋さんでございます。
絹100%
長さ約12.5m 内巾36.5cm (最大裄丈69cmまで)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、街着、気軽なお食事、行楽など
◆あわせる帯 お洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ2,750円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+12,100円(税込)