商品番号 1388407

“セール本日最終!” 【呉服の月最終セール!】 【原始古代布 科布】 手績み科糸織八寸名古屋帯 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「太鼓織り分け」 複雑な織組織で魅せるデザイン。 自然味溢れる山里の逸品!

売切れ、または販売期間が終了しました。

【仕入れ担当 田渕より】
山里の中で受け継がれた伝統。

沖縄の芭蕉布、静岡の葛布と共に…
日本三大古代布のひとつに数えられる織物、科布。
※正式には「木へん」に「品」と書いて「しな」と呼ぶ字を用います。

ご存知の通り本当に本当に創作数の限られる、幻の織物をご紹介いたします。
通の織物好きにはたまらない創作品でございます。

年々生産数が減り、お値段も上がってまいりました。
中でも今回は、一見すると無地ですが、
よく見ますと織りの組織を変えることでお柄が
表された通好みの一条を仕入れてまいりました!!

オンシーズンに残っている保証はできかねますので、
お目に留まりましたらどうかお見逃しなく!


【お色柄】
ざっくりとした太糸で織りなされたナチュラルな帯地。
自然そのものを感じさせます。

お太鼓の前柄の部分は紗目を大きくしてより透け感をもたせ、
右側に縞が浮かぶように織り分けました。

「絹科布」や「科布風」のお品とは、もちろんのこと風合いが全く異なります。
あふれだすような生命力を感じとっていただけることでしょう。

おきもの通の方にも、自信を持っておすすめいたします。
どうぞお見逃しなさいませんようにお願いいたします。


【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。


【科布について】
シナノキ(科の木)の樹皮を細かく裂いて績まれる科糸。
それを用いて織り上げた布が「科布」です。
その歴史は縄文・弥生時代にまでさかのぼり、
9・10・13世紀には文献にも登場、かつてはかなりの量が生産され、
衣類として需要があったものと考えられております。

山間の村々で織られていた科布。
大麻布や苧麻布の普及によって織り上げ数が少なくなり、
江戸時代に木綿栽培が始まるとより一層生産地が減少、
さらに第一次世界大戦後には風前の灯火、
もはや新潟県と山形県の一部にしか残らなくなりました。

その織り上げは、一年がかり。
木を切り、皮をはぎ、水につけ、煮る、洗う、裂く、績む、撚りをかける、織る。
20以上の工程を経て、はじめて布になります。
丹精込めた手仕事で作られますので、大変希少価値の高い織物と言えましょう。
市場にもほとんど出回りません。

その特徴は、ざっくりとした素朴な手触り、自然な色合い。
大変軽くて通気性に優れ、水に強く、陽射しによる変色の心配もございません。
使い込むほどに木肌の艶がでてまいります。

その強靱さ、耐水性、通気性、織り目の美しさと素朴さ。
人の心の通ったあたたかさは、現代の人々の感性に訴えるものがございます。
山里の暮らしの中で受け継がれてきた伝統と、
根気のいる作業を経て生み出される素朴な風合いの布には、
力強い生命感が溢れています。


≪科糸織帯の取り扱い≫

科の木の芯皮を糸に紡いで原料にしており、自然の樹木の香りがいたします。
また、織機が明治以前のいざり機なので、織る時に
タテ糸・ヨコ糸ともに水に濡らして織りますので、耳巾が不揃いになります。
このように原始的な織布ですから独特な自然の風合いと色彩になり貴重な商品です。

お召しの際には、乾燥しておりますと硬い風合いになる場合がありますので、
前の日に霧吹きをして掛けておきますと柔らかくなります。
ご使用後も同じように霧吹きして掛けてからシワを延ばして陰干ししてください。

商品詳細

- 素材・サイズ

科100%
長さ約3.75m
お太鼓柄

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 行楽、お食事、ショッピング、女子会、街着など

◆あわせる着物 紬、上布、芭蕉布、浴衣

※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。

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