【 仕入れ担当 田渕より 】
美術織物の祖、龍村平蔵。
古代織物の研究、及びそれを基盤とする織物美術創作の伝統を受け継ぎ、
世界的に認められる作品を世に送り出した氏の作品の中から、
大変希少な掛額を見つけて参りました…
初代・龍村平蔵氏の六男である三代・龍村平蔵(元)氏による
十二支を織り描いた連作、『干支の錦』シリーズをご紹介致します。
初代より連綿と受け継がれてきた技を美術品としてお届けさせていただきます。
ご贈答用として、またご自身のコレクションの一つとして…
真の平蔵ファンの方は是非ともお見逃しなきようにお願いいたします。
【 お色柄 】
高雅な金を基調とした錦地。
その上に織り込まれていますのは、「コプト花猿文」と題されたお柄。
今から千数百年前、エジプト土着のコプト族により制作された、
数々のコプト染織がいまなお現在に伝わっております。
この文様はそれをもとに、コプト人の独創的な芸術性を生かし、
猿文様を中心に花卉を配した構成にてまとめ、嘉福を招く錦として華麗に織りなしました。
美しいコントラストを見せる彩りが、
独特の世界観を表現し、さりげなく龍村らしさを伝えてくれます。
一色一色、微妙なお色の変化までもを、織のみであらわす美。
歴史に根付いた美的感性を文様として構成し、
そこに高い織りの技術が加わり、初代から脈々と受け継がれた美術織物へのこだわりが、
その意匠の中にはございます。
【 商品の状態 】
アンティーク品として仕入れて参りました。
錦地はスレや汚れなどのない状態の良いものですが、
額縁に金箔の劣化がございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
※本品はWeb限定販売品のため、実店舗・展示会への
お取り寄せは出来かねます。
予めご了承下さいませ。
錦地:絹100%(金属糸風繊維除く)
額縁:縦67cm 横62cm 奥行き約5cm
※壁掛け用の紐(約1.65m)がついております。