◆雑誌「美しいキモノ」2021年冬号89Pに掲載されたお品でございます。
【 仕入れ担当 中村より 】
伝統を受け継ぐ…本場奄美大島の龍郷大島。
名門興紬工房の織り上げた逸品でございます。
古き良き伝統の絣柄は、最近では着物雑誌でも多数取り上げられたりと、
改めて注目されているようでございます。
一元式のお品は現在、創作数がかなり少なくなってきております。
創作数が減る一方で、近年では再注目を浴びる龍郷柄、
さらにはその中でも特に希少な草木泥染、正藍手織りの最高級品をご紹介いたします。
本藍の深みあるお色、意匠センスともに間違いのない、まさに逸品大島。
織り上げ数の少ない白大島紬と比べましてもさらに圧倒的に数が少なく、
室町におりましてもめったとおみかけすることのない本藍の大島紬です。
前回はすぐにお嫁に行ってしまった正藍の龍郷大島。
また産地よりあがってきたばかりの数少ないお品を
問屋さんにお願いして仕入れて参りました。
今後、どんどんと希少になっていく奄美の大島。
いつかは藍大島を…とお思いになっていた皆様、
ぜひこの機会をお見逃しなくお願い致します。
是非ともこの機会をお見逃しないようにお願いいたします。
【お色柄】
墨色に近いほど深い藍色地に…
一面に織りあらわされましたのは、伝統の龍郷柄。
実に細緻なるこの面持ちで、正藍にて表現いたしました。
キリリとした面持ちに、どことなくモダンな雰囲気をかもしだしております。
通好みの方にも、きっとお喜びいただけましょう。
何ものにもかえがたい≪本物の美≫を感じていただきたく思います。
肌色を美しくみせてくれるそのお色目と、一面の意匠使いをお楽しみください。
いついつまでも飽きの来ない表情と、文字では表現しきれないその奥行き感。
是非お手元でご実感いただきたく思います。
日本の染織の歴史が忍ばれるような素晴らしい出来栄えの作品を、
どうぞ末永く大切にご愛用ください。
【 大島について 】
藍で先染めした糸を締め機にかけ、
絣筵にした後でテーチ木で染める「泥藍」。
対して、生糸を白いまま絣筵にして藍染めをする「正藍染」。
今回ご紹介の藍染め大島は、地色が藍、絣部分は白色の正藍染め大島紬です。
絣には「カタス式」と「一元(ひともと)式」がございます。
「カタス式」の倍の絣糸を使う「一元式」。
ひとつひとつの十字絣が柄行を表現し、
一つでも絣がつぶれていたりすると検査不合格となりますので、
熟練の匠にしかなしえない高度な技法が必要とされています。
大島紬は全工程がすべて手作業で、
図案から製織まで、早いもので六ヶ月~一年近くかかります。
特に、他産地に見られない独特な技術を多く使用しているため、
絣作り、織る時の絣合わせ、部分解きによる色のすり込み等、
大変な苦労が一反一反に込められています。
※藍止め加工別途税込み15,400円となります。
絹100%
長さ12.7m 内巾37.5cm(最大裄丈71cm)
経済産業大臣指定伝統的工芸品・本場大島紬の証紙、
本場奄美大島紬組合商標、「草木泥染」の証紙がついております。
興紬工房謹製
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、女子会、街着、ランチ、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 お洒落袋帯、九寸帯、八寸帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立ご希望の場合、
[ 袷 ]
地入れ2,750円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+お仕立代26,400円(全て税込)で承ります。
[ 単 ]
地入れ2,750円+衿裏2,200円+お仕立代26,400円(全て税込)で承ります。
・海外手縫い価格です。国内手縫いは、+12,100円(税込)で承ります。