夏の着物に上質もの、こだわりの一枚はいかがでしょうか。
今回は、その風合いを「まるで蝉の翅」とも例えられる、
夏の特選品、明石縮のお着物をご紹介いたします。
お色柄もシンプルシックな面持ちで、
長くご愛用の一枚としても最適。
良い夏着物をとお考えの方に、心からお勧めしたい一品です!
ぜひ一度お手元でご覧くださいませ。
★お仕立て上がりの中古品として仕入れてまいりました。
(プレス・丸洗い後お届けいたします。)
焼け等一切見受けられない美品です。
深い深い鼠色を基調とした地。
その濃淡色の色糸で、
ゆらゆら奥から広がるように、さりげなく浮かぶ、
格子模様が織りあらわされました。
シンプルに、それでいてしっかりと
こだわりの洒落感を感じさせてくれる面持ち。
前に出すぎない表情が、
まさに大人の洒落着としてもぴったりの仕上がりです。
明石ちぢみの源流は、播州明石(兵庫)と言われ、
京都西陣を渡って十日町に伝えられたとされています。
特徴は、シャリッとハリのある独特のシボ感。
絹糸を糊付けしてから強い撚りをかけて織り上げ、
最後に湯もみといわれる仕上げを行い、
これによりこの独特のシボと薄手の風合いが生まれます。
この薄く透けてシャリ感のある軽い地風は、
シワになりにくく、通気性にも優れ、
大正から昭和初期にかけては
多くの女性の旺盛なおしゃれ心を満たしました。
「夏ものといえば明石」
こう言われるほどに盛夏の外出着として人気を博しました。
ですが、昭和も時代が進むにつれ洋装が主流となり、明石縮の激減。
今では問屋間でもなかなかお目にかかることができません。
「着たら放せぬ味の良さ」と十日町小唄に唄われるほど
清涼感あふれる絶妙な着心地。
時代は変われどその素晴らしい風合い、
夏らしい味わい豊かな面持ちは、
いつまでも変わることなく、日本人の心を感動させてくれます。
どうかぜひ一度、お手元にてゆっくりとご覧くださいませ。
さりげなくも表情豊かに、盛夏にふさわしい風情を…
夏の定番の一枚としておすすめいたします。
どうぞお見逃しなくお願いいたします。
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【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70cm(1尺8寸4分) 袖巾36cm(9寸5分)
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表裏:絹100% ※手縫い仕立て
背より身丈159cm(適応身長154cm~164cm)(4尺 1寸 9分)
裄丈65cm(1尺 7寸 1分) 袖巾34cm(8寸 9分)
袖丈49cm(1尺 2寸 9分)
前巾24cm(6寸 3分) 後巾29cm(7寸 6分)
※背伏せあり、居敷当てなし
根啓織物謹製
経済産業大臣指定伝統的工芸品「十日町明石ちぢみ」の証紙がついております。
◆最適な着用時期 盛夏の季節とその前後(6月下旬~9月上旬頃)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 街着、芸術鑑賞、お食事、観光等
◆あわせる帯: 名古屋帯、半巾帯等
※お仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。