【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりましたが、
おおむね美品でございます!
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
織物ファン必見でございます!
人気の久米島紬の中でも最もオーソドックスなタイプ。
草木泥染の黒褐色地にシンプルな絣柄が浮かぶ逸品でございます。
大島でも結城でも出せないこのほっこり感。
日本の心に優しく馴染む織の逸品をお届けいたします!
一反出来あがるまで約3ヶ月間、織りだけでも約1ヶ月―
近年は結城よりも希少価値が上がっていると言われております。
久米島紬の特色は、分業しないこと。
意匠、糸括り、染料づくり、染め、織り、砧(きぬた)打ち…
すべての工程を一人の織り手さんがこなしていきます。
糸は真綿からひいた手紡ぎの糸、染料は島内で採れる草木、そして豊かな大地の恩恵、泥染め。
織り上げには、手投杼を用いて心を込めた手織りがなされます。
久米島には、政策的に紬織りを強制された歴史があります。
織物を貢納布として収める人頭税の時代、苦しい過重な税制によって、
皮肉にも織物の技術は飛躍的に向上したとも言われております。
老いた織り子が、自分の手を示しながら、織り方が下手だと言われて、
役人に鞭打たれたことをとつとつと語った時代。
貢納布の制度は200年以上続き、自由に生産ができるようになったのは、
明治の時代からですので、そう昔のことではありません。
化学染料による染め、機械による大量生産をかたくなに拒否。
草木染め・泥染め・手織りの「手仕事」を誇りにして一反、一反、
地道に織り上げられてきたのが久米島の紬なのです。
2004年、国の文化審議会文化財分科会にて、久米島紬を重要無形文化財に、
またその保持団体に「久米島紬保持団体」を認定するよう答申がありました。
その後、無形文化財の指定要件として、以下4件が文部科学省から告示されました。
(1)糸は紬糸または引き糸を使用すること
(2)天然染料を使用すること
(3)絣糸は手括りであること
(4)手織りであること
今回ご紹介いたしますのは、
泥染め独特の黒褐色の紬地を彩る、民芸的な意匠が特徴的なお一つ。
お柄にはカキジャーなどの伝統意匠を込めた、実に深い味わいを醸しだす逸品です。
きれいなお色を出すことが難しいとされる草木染めですが、
その僅かに異なる色彩を細やかに使い分け、
平凡な柄行きを非凡なものへと昇華させております。
あたたかみある感性が、しっかりと肌奥に伝わります。
今では本場結城紬よりも手に入れることが難しいとされる久米島紬。
指定を受けてからさらに室町でもなかなか出会う機会が少なくなりました。
この度も一点限り、しかもお仕立て上がりで、
偶然ご紹介させていただくことができました大切な作品です。
このように柄行のよいお品をお値打ちにご紹介できることは滅多とないと思います。
ぜひ一生ものとしてお持ちいただければと願います。
織り手さんが心を込めて織り上げた最高の織物です。
どうぞ末永く大切にご愛用くださいませ。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈162cm(適応身長157cm~167cm) (4尺 2寸 7分)
裄丈67.5cm (1尺 7寸 8分) 袖巾34cm (8寸 9分)
袖丈49cm (1尺 3寸 0分)
前巾24.5cm (6寸 4分) 後巾30.5cm (8寸 0分)
◆八掛の色:琥珀色
※衿裏のホック、引き紐無し
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、街歩き、ご友人との気軽なお食事、行楽など
◆合わせる帯 洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯、半巾帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。