◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりました。
うっすらと締め跡がございますが美品です。
ご了承の上、お目に留まりましたらお値打ちにお求めくださいませ。
琉球紅型事業協同組合理事長を勤められている紅型の第一人者、
屋冨祖幸子氏の【 やふそ紅型工房 】の本場琉球紅型、
珍しい黒の配色の特選九寸名古屋帯のご紹介です。
お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ。
豊かな自然、おおらかなひとのこころ。
南国の色彩、印象に残る力強さを秘めたその風情…
本場琉球紅型―
琉球に花開いた独特の美しい染め色を用いた染色技術、それが『紅型』です。
その昔、身分の高い者だけに着用を許され一般的には禁断の布であった紅型。
絵師が図案を描き、彫り師が型紙を彫り、それを紅型三宗家と言われる
染め師が完成させる形態で匠の技が守られてまいりました。
特に染に用いられた顔料は海外との貿易にて得たものも多く、
瑠璃紺、深緑、桃紅、藤紫などで、無機顔料や有機顔料があり、
染料には琉球藍、フクギ、蘇芳、ウコン、楊梅、綿腑脂などの
植物染料が用いられて参りました。
顔料や蘇芳、綿踊脂は、沖縄に産するもではなく、
王朝時代の海外交易によって入手していたものです。
主に地色は白地、黄色地、水色地、花色地、
緑色地、葡萄色地、藍(深)地、青藍地、段染地(染め分け地)
をはじめ20色におよび、黄色は王族婦人の礼装、水色・浅地は日常着、
花色・白と季節や年齢に応じて着用されておりました。
そのため、現在の琉球紅型もそれになぞらえた、
明るい彩りが主体でございますので、本土の和染紅型のように
純粋な黒地をベースにしたものはかなり珍しく
創作数はかなり限られております。
また、龍、鳳凰などの図案は王子・王妃にしか
着用は許されなかったお柄ですので、本品のような
龍をモチーフにしたものは中々ございません。
そんな珍しいづくめのお品。
帯地には、花襷が織り出された特選の紋意匠地を。
染付きよく、表情豊かなその紋意匠地を、きりりとした黒と
白の斜め取りの瑞雲で染め分け、落ち着いた色彩にて、
天を飛翔する龍を表現いたしました。
豊かな彩りがみずみずしく、ふんわりと水分を含んだような、
絶妙なグラデーションが意匠に奥行きを感じさせます。
ひとつひとつの丁寧な手作業と、刺繍や金箔などを使わずに、
顔料の発色の鮮やかさと型のデザイン性だけで勝負した紅型。
妥協の許されないほんものの仕上がりをどうぞお手元で
じっくりとお確かめください。
お手元で末永くご愛用いただけましたら幸いでございます。
絹100%
長さ3.69m(お仕立て上がり)
柄付け:六通柄
※開き仕立て(裏地なし)
※ガード加工済のタグが縫い付けられております。
【 付属証紙 】
経済大臣指定伝統的工芸品
沖縄県織物検査済之証
沖縄県伝統工芸品之証
◆最適な着用時期 9月の単衣から翌6月までの単衣、袷(あわせ)の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 軽い格式のお茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 付下げ、色無地、小紋、織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。