細部にまでこだわり抜いた、上質な一枚を。
美しいお品を仕入れてまいりました。
両面に紋意匠をこめた、本手引染の色無地着尺のご紹介でございます。
使用した絹は、伊と幸ブランドの松岡姫。
生地、染、地紋、全てに妥協なく製作された逸品です。
お目に留まられましたら是非ご検討くださいませ。
農作物に恵まれた山形県の庄内地方発祥の、粒揃い均一、汚れや不良が少ない、上質な糸。
なかでも「松岡姫」は最高品質の品種であり、
天女の羽衣に例えられる、極上の絹として知られております。
しなやかなコシと、美しい光沢。
生地そのものから風格漂う様子は、まさに絹の頂点。
どなたがご覧になられても、ひと目でよきものとお分かりになることでしょう。
その地を昔ながらの完全なる手技、伝統の「引き染め」にて染め上げました。
色無地の染め方には「炊き染め(=浸染)」と「引き染め」がございます。
一般的なのは炊き染めで、熱した染液にドボンと反物を浸して染めつけます。
対して、本品で行われている引き染めは、一面を刷毛で染め上げる技法です。
反物の両端を張り木ではさんで引っ張り、反物の耳と耳に、伸子(しんし)を等間隔に引っ掛けて巾を一定に。
そして、一反13m強にわたり、染め職人さんの長年の勘と経験で、丁寧に刷毛を滑らせ染め上げてゆく…
その染めは、まさに真剣勝負。
少しでもムラになってしまえばすぐに難モノとされてしまいます。
その日その日の湿度等によって染め通りは常に変化するため、
熟練の職人技無くては成し得ない染め技法です。
更によくご覧いただきますと、
生地の両面に地紋が込められているのがお分かりになるかと存じます。
両面紋意匠で仕上げられた本品。
表面に細密な葡萄蔦の模様を一面に。
裏面には、さりげない枝葉の模様が飛び柄で表されております。
両面に地紋を織りなすことで、
単衣仕立てにした際、翻る裾にも模様が浮かびます。
単衣のお仕立ての場合も、たいへん美しくお召いただけます。
細部にまでこだわり抜かれた、この上なく上質な一品。
お色は柔らかな空色で染め上げて、爽やかな印象に。
地紋の風合いとも相まって、なんとも上品な仕上がりでございます。
絹糸からこだわり、生地の製織にこだわり仕上げた上質の一枚です。
色無地は、略礼装のきものとして慶弔のお席で大変重宝いたします。
また、お茶席やパーティーなど少し改まったお席の装いには最適です。
更に背中に一つ紋を入れますと、礼装としてより幅広くお召しいただけます。
年代を問わず、流行りすたりもなく、永くお召しいただける一枚です。
上質な色無地を一枚、とお考えの方に大切にお届けいたします。
絹100%
長さ:約14.5m
内巾:約36cm(最大裄丈約68cm)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、おでかけ、お食事など
◆あわせる帯 袋帯、名古屋帯など
お仕立て料金はこちら
[ 袷 ]
湯のし1,320円+※胴裏7,260円~+八掛12,650円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)
[ 単 ]
湯のし1,320円+衿裏2,200円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+12,100円(税込)
※堅牢染め・本加賀など、染めのしっかりした御着物への抜き紋入れには、
堅牢抜き代4,400円(税込)が必要となります。