◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりました。
お太鼓両端と、タレ先裏28cm・53cmほどの箇所に画像のようなヤケがございます。
(矢印の幅は1cm)
お届け前に出来る限りの汚れ落としをさせて頂きますので、
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
綴れ織の分野で唯一の人間国宝、故・細身華岳氏の傑作爪掻き八寸帯をご紹介いたします。
今後新たに世に出回ることのない中、良色柄の逸品を仕入れる事が叶いました!
特別買い付けのご紹介です!
今後のご紹介はお約束出来かねますので、
お目に留まりましたら是非お見逃しなく!
細見氏は大正11年8月23日生まれ。
京都西陣で綴織(つづれおり)など各種の製織技術をまなび、
さらに喜多川平朗、森口華弘に指導をうけ、
多彩な色糸によって花文や流水文をおり、各種工芸展で活躍されました。
平成9年に綴織で人間国宝に認定されています。
本綴れの織リ手さんは、常に指の爪先にヤスリをあて、
その爪を、文字通り「ノコギリの歯のように」刻んでおきます。
通常文様を織る際には、図案(下絵)を経糸の下に挿し込んで透かし見つつ、
経糸を杼(ひ)ですくい緯糸を越して織り込んでいきます。
そしてノコギリの歯のように刻んだその爪で、緯糸を一本一本掻き寄せ、
織り手さんの感性によって織り込んでいき、筋立て(すいたて)という櫛で織り固めるのです。
織機が自動的に、その列に入る経糸をひきあげてくれるのではなく、
一色ずつ、下絵を見ながら手作業にて織り込んでゆく作業になるのです。
光の所作で煌めきを放つ銀糸を織り交ぜた綴れ地。
お柄には、金糸の松葉で五角形を枠取り、繊細な華紋の意匠を織りなしました。
抑えた色数の中に感じられる美の奥深さ…
一見するとシンプルな意匠の中に、
いくつものこだわりと類まれなる技術が集約されております。
やはり本当に美しい作品は、他とは一線を画する力強さすら感じられるものでございます。
濃淡どちらの地色の御着物にもあわせていただけますし、
お柄の調和もとりやすいお品ですから、
様々なシーンで実に重宝していただけるものと思います。
出すぎず控えめに、しかしゆるぎない格調はそのままに。
単衣から袷のお着物とのコーディネートで、
名匠の熟練の織技術を、ぜひとも存分にご活用頂ければと思います。
代々受け継いで頂ける、至高の一品を…
終生お手元でご愛用いただければと願いつつ、
大切にお届けさせていただきます。
■人間国宝 細見華岳 プロフィール
大正11年(1922)兵庫県氷上郡春日町に生まれる 本名 房雄
昭和12年(1937)京都波多野錦繍堂に入所
昭和17年(1942)川島織物に入所
昭和24年(1949)独立して綴織工房をもつ
昭和39年(1964)日本伝統工芸染織展にて日本工芸会会長賞
昭和50年(1975) 日本工芸会近畿展にて大阪府教育委員会賞
昭和59年(1984) 日本伝統工芸染織展にて文化庁長官賞
昭和60年(1985) 日本伝統工芸展にて日本工芸会会長賞(文化庁買上)
昭和61年(1986) 日本伝統工芸展鑑査員
昭和62年(1987) 日本伝統工芸展にて保持者撰賞(文化庁買上)
平成02年(1990) 「つづれと50年」個展(銀座 和光)
平成03年(1991)沖縄県立芸術大学 美術工芸学部教授
平成09年(1997) 重要無形文化財「綴織」保持者に認定
平成11年(1999) 個展(銀座 和光)
日本工芸会正会員 理事
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約3.7m
柄付け:お太鼓柄
※トンネル仕立て
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、音楽鑑賞、観劇、お茶会など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。