ひと目に印象的なその面持ち!
吸い込まれるような切り嵌めの世界。
今回ご紹介するのは、つなぎ合わせた布になんと【前田仁仙】氏の裂を使用した、なんとも贅沢な一条です!
お目に留まりましたら是非ともご検討くださいませ!
【切嵌め(きりばめ)】
切嵌とは、布地の一部を切り取った後、別裂(べつぎれ)をその形に切り取ってはめ込んだもののこと。
その制作には高い技術を要します。
細かな曲線を縫いつなぐには、絹糸の縒(よ)りをほどいて1本に裂き、摩擦(まさつ)などで糸が毛羽立つのを防ぐため、指に薄い糊をつけてしごき、一針ごとに細かい返し縫いがなされます。
用いた布は前田仁仙氏の布。
更紗や繊細な唐花の文様など、シルクロードからヨーロッパ、南米を起源としたデザインを得意とする前田仁仙氏。
その染めの色にも草木の天然染料を使うなどして、こだわりぬいてきものや帯を創作されることで知られております。
氏の作品は美術工芸作品展の色が強い、特殊な呉服の展示会などで販売されることが多く、一般的な小売店で数多く出回りません。
ひとつひとつ、丁寧にこだわってものづくりをし、ひとつひとつ丁寧に大切にしていただける方に、お品を譲っていくことで知られております。
しなやかに織り上げられた白藍の帯地。
吉祥の地紋が細やかに浮かび上がります。
お太鼓部分には贅沢に仁仙氏の布を用いて、幾何学的な模様が表されました。
色、質感、意匠、様々な表情の裂をバランスよく組み合わせ、 まったく新しい表情の一品として完成されております。
柔らかな地色に鮮やかなお色の裂嵌が冴え渡り、粋な面持ち。
お着物との相性も良く、重宝いただけることと存じます。
豊かな個性を添える一条として、さらりと上等をお楽しみいただけることでしょう。
お色柄、地風ともに大変素敵なお品です。
お手元でご愛用いただける一品となりましたら幸いでございます。
絹100%・金属糸風繊維除く
長さ約4.4m(御仕立て上がり時)
柄付け:お太鼓柄
耳の縫製:袋縫い
※帯芯つき
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 趣味のお集まり、お茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、おでかけ、お食事 など
◆あわせる着物 洒落訪問着、付下、色無地、小紋、お召 など