着物・和・京都に関する情報ならきものと

ノスタルジックな”焼き物の街”、常滑(とこなめ)。「きもので巡る名古屋」vol.4

ノスタルジックな”焼き物の街”、常滑(とこなめ)。「きもので巡る名古屋」vol.4

記事を共有する

「セルフ和髪のすすめ」で和髪ができるようになった!のお声多数、すーこさんが今回巡るのは… 名古屋を少しだけ飛び出した常滑市。着物での散策も気持ちよい季節、ぜひとも参考にされてみてはいかがでしょう。もちろん美しい和髪とコーディネートも必見。読者プレゼントもご用意しています!

早くも11月。
きものとをご覧のみなさまはいかがお過ごしでしょうか。

暦の上では立冬も過ぎ、状況的にも、着物でのおでかけを再開されていらっしゃる方が多いかもしれません。
急な冷え込みにやっと袷のシーズン!とウキウキなさる方もいらっしゃることでしょう。

愛知の玄関口、焼き物の街 常滑市へ

愛知の玄関口ともいえる街

今回のコラムは趣向を変えて、ちょっとだけ名古屋を飛び出し常滑市にやってまいりました。

常滑(とこなめ)といえば、愛知では瀬戸とならんで日本六古窯を冠する焼き物の街。また、海に面し中部国際空港がある、愛知の玄関口ともいえる街です。

深まる秋を意識した装い

この日の装いは、深まる秋を意識して紅葉の刺繍が施されたアンティーク帯を素色の色無地に締めました。

帯に一部金糸が入っていたので、髪には金蒔絵の櫛を挿したコーディネートにしています。

招き猫の生産日本一の街

この街に来るのはとても久しぶり。
自身の結婚が決まった時に嫁入り道具の食器を揃えるために来たのが最後で、当時買った食器たちは今も現役で我が家の食卓を飾ってくれています。

常滑焼は、陶器好きの方々の間では急須が特に人気があります。
特に朱泥の急須はその土に含まれる酸化鉄がお茶のタンニンと反応して余分な苦みを抑え、お茶本来の風味を引き出すのだとか。

また、実は常滑は「招き猫」の生産日本一の街でもあります。

やきもの散歩道

常滑の駅を降りてすぐ、レンガでできた案内板が出迎えてくれます。
「やきもの散歩道」としてこの窯元が密集した地域をぐるっと巡れるようなルートが、AコースとBコースの2種類設定されています。

私はAコースをセレクト。

レンガの案内板が出迎えてくれます。
とこなめ招き猫通り

駅から散歩ルートのスタート地点までの歩道に「とこなめ招き猫通り」という名前の通りがあります。

そこには、コンクリートの壁に39体もの招き猫が。
その一つ一つに「安産」や「商売繁盛」などのタイトルが付けられていて、思わず笑みがこぼれるような表情や恰好をしています。

「無病息災」の猫がいたので、この長引くコロナ禍の収束と家族の健康を祈願しておきました。

「無病息災」の猫に祈願しておきました。

丘を通るAコースの散歩道

Aコースは丘を通る散歩道。

Aコースの散歩道は窯元や工房、民家が入り乱れる丘を通るルート。
昔からの生活道路を歩くような感じで、車が通れる道でもその巾はかろうじて一台分といったところ。ほとんどは人だけが通れる細々としたアップダウンのある道です。

アップダウンと聞くと、え?着物に草履では厳しいのでは…と感じますが、着なれている方ならそこまで難を感じることなく歩けます。

道の途中途中に、焼き物屋さんがあり沢山の食器が並べられています。
食器だけでなく睡蓮鉢や大きな水甕、壺など大型の焼き物もところせましと並べられていました。

常滑焼は釉薬を用いないのが特徴。
なので表面はガラス質ではなく、土っぽさが残る素朴な風合いが魅力です。
散歩しながら、気分はまるでウィンドーショッピングのよう。

気分はまるでウィンドーショッピング
なにげなく歩く道にも陶器が良い目印に。

なにげなく歩く道にも陶器が埋め込まれていて散歩ルートの良い目印に。

着物好きさんにオススメ! 着物のお店

そして着物好きさんへ特筆すべきは、このAコース沿いには着物を扱うお店もあるというところ。

nuuさん
古民家の良い雰囲気を残したお店

カフェが併設されていてアンティークの着物や雑貨の取り扱い、和裁教室も行っていらっしゃるよう。

古民家の良い雰囲気を残した素敵なお店ですね。

折り返し地点にある平五郎さん。

さらにもう一軒。

リユースの着物類や和雑貨の取り扱い、着物のレンタルもあります。
散歩がてら、着物に興味のありそうな友人にこれを機に体験してもらう…なんてこともできそうですね。

士管坂休憩所

ほどよく疲れが出てきたところで、土管坂と呼ばれる坂に休憩所(土管坂休憩所)があります。

こちらは無料開放されていて、どなたでも腰を下ろして休むことができます。
絵付け体験のワークショップも開催されていて、可愛く色付けされた置物やタイルなどが
飾られていました。

ノスタルジックな風景に浸る

窯元の街並みらしい煙突のある風景。
都会とは時間の流れ方が違う気がして、日々の忙しさから抜け出たような心地です。

日々の忙しさから抜け出た心地
常滑市陶磁器会館

ぐるっと一周してゴールは常滑市陶磁器会館。
着物での散策で、ゆっくりとノスタルジックな雰囲気に浸ることができました。

読者プレゼントのタンブラー

◆ 読者プレゼント ◆

常滑焼らしい風合いを残してモダンに仕上げられたタンブラーを、2色ペアで1名様にプレゼントいたします。
奮ってご応募ください。
下記リンクより、お使いのSNS経由にてご応募くださいませ。

<応募方法> 各種SNSからのご応募となります。

◆Facebook
https://www.facebook.com/kimonoichiba/
◆インスタグラム
https://www.instagram.com/kimonoichiba/
◆Twitter
https://twitter.com/Kimono_ichiba/

※応募期間:2021年11月31日(水)まで

京都きもの市場 中古品・新古品一覧

シェア

BACK NUMBERバックナンバー

LATEST最新記事

すべての記事

RANKINGランキング

CATEGORYカテゴリー

記事を共有する