商品番号:1562032
(税込)
【 仕入れ担当 竹中より 】
突き彫り、引き彫り(縞彫り)、道具彫り、錐彫り…
手仕事の極み。
人間国宝、故中村勇二郎氏の型によって創作された
特選江戸小紋をご紹介致します。
本物の江戸小紋をお探しの方に…
特に優れたお色でございますので
お値打ちなこの機会にお求めくださいませ。
【 商品の状態 】
着用済のお品として仕入れてまいりましたが、
僅かに着用跡、たたみジワがある程度で、
すぐにお使いいただける状態でございます。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
化粧箱がついておりますが
破損がみられます
【 お色柄 】
人間国宝・中村勇二郎による江戸小紋「平等院鳳凰」でございます。
深みのある葡萄色の地色に、平等院鳳凰堂の屋根に舞う鳳凰を精緻な型で表現。
繊細に散らされた鳳凰文は、見る角度により浮き立つように輝き、
凛とした存在感を放ちます。
鳳凰は古来より「平和」「繁栄」「守護」を象徴する瑞鳥。
その意匠を江戸小紋という端正な技法に落とし込むことで、
格調と洒脱さを兼ね備えた逸品に仕上がっております。
改まった場面の訪問着感覚として、
また帯合わせによってはお洒落着としても幅広くご着用いただけます。
日本美術の粋と人間国宝の技が織りなす、まさにコレクションにも相応しい名品です。
是非お手元でご愛用頂けましたら幸いです。
【 中村勇二郎(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年・享年 】
1902年(明治35年) 9月20日生
1955年(昭和30年) 重要無形文化財「伊勢型紙道具彫」の保持者に認定
1985年(昭和60年)10月20日没 享年83歳
伊勢型紙彫刻師。
手作りの彫刻刀3000本以上を用い、
数多くの型紙を残した。
父の中村兼松は型紙業を営む中村家の3代目。
小学校6年頃より父の手伝いを始め、高等科卒業後、
大正4年頃から他の弟子とともに父に伊勢型紙の
道具彫り技術を本格的に学ぶ。
1952年に文化財保護委員会より江戸小紋伊勢型紙
技術保存の指定を、1955年に他5名と共に
重要無形文化財伊勢型紙技術保持者として認定。
1963年には伊勢型紙伝承者養成事業の道具彫り
講師となる。
主な作品
「古代菊の図」(1980年)
「瑞雲祥鶴の図」「四君子の図」「壮龍の図」
【 経歴 】
1902年 三重県に生まれる
1915年 伊勢型紙の道具彫り技術を父に師事
1955年 重要無形文化財(伊勢型紙彫刻道具彫り)保持者に認定される
1970年 大阪万国博「県の日」に伊勢型紙の彫刻実演を披露
1972年 天皇陛下から勲五等瑞宝章を授与される
1973年 高松宮殿下に彫刻実演を披露 「菊水ノ図」を献上
1975年 皇太子・同妃殿下に伊勢型紙の彫刻実演を披露
皇太子殿下に「瑞雲祥鶴ノ図」を献上
1976年 常陸宮殿下に「壮龍ノ図」を献上
1980年 宮殿下に「四君子ノ図」を献上
第31回全国植樹祭にて天皇・皇后両陛下に伊勢型紙の彫刻実演を披露
皇陛下に「古代菊ノ図」を献上
三笠宮殿下に「双鶴ノ図」を献上
1981年 秩父宮妃殿下に「鶏鳴ノ図」を献上
1984年 高円宮殿下に「翔馬ノ図」を献上
1985年 三笠宮殿下に「卯ノ図」を献上
83歳で永眠
表裏:絹100% 縫製:手縫い
八掛の色:深い葡萄色(無地)
身丈(背より) | 158cm (適応身長163cm~153cm) (4尺1寸7分) |
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裄丈 | 64cm(1尺6寸9分) |
袖巾 | 33cm(0尺8寸7分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 23.5cm(6寸2分) |
後巾 | 30cm(7寸9分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69cm(1尺8寸2分) 袖巾35cm(9寸2分) 袖丈54cm(1尺4寸3分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お稽古、お茶席、お付き添い、観劇、お食事など
◆あわせる帯 袋帯、九寸名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。