商品番号:1557742
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
琉球の織の歴史…
500年の伝統を守りながら、その伝統に甘んじることなく研磨され、
次世代へと伝えられるその技とこころ。
織りのお着物ファンの方に…憧れの本場久米島紬。
今回ご紹介致します「ゆうな染め」、
中でも無地織の作品は近年大変人気がございます。
ゆうなのグレーカラーは製織数が少なく、引く手あまたのお色味でございます。
お目に留まりましたらどうぞお見逃しなくお願いいたします。
【 お色柄 】
絹布を触る手をもふうわりと包み込むかのように
本当に趣深い地風が、紬の島の本物の技を感じさせてくれます。
ユウナ染による淡い白鼠色の地色。
あたたかみある感性が、しっかりと肌奥に伝わります。
きれいなお色を出すことが難しいとされる草木染め。
そのナチュラルな色合いを、存分にお楽しみいただけることでしょう。
泥染めの茶もその味わいが良いのですが、
どうしても民芸味が強く感じられるところ、
ユウナのグレーは、実に洗練の佇まいがございます。
カジュアルのみでなく、上等なお洒落袋帯などで、
レストランでの会食やクラシックコンサート、軽いパーティなどにも、
本当に様々に装っていただきたく、自然とイメージが浮かんでまいります。
気品の紬。
ユウナの無地。
今となっては、本結城の無地よりも出会うのが難しくなりました。
趣味性に富んだ様々な意匠の帯や、逆にさらに無地感覚の帯で、
スタイリッシュに上質さをお楽しみいただけることと思います。
物質的なあたたかみを超えて、織り手の心のぬくもりすら感じられる…
大自然が育む久米島の息吹を、どうぞ末長く大切にご愛用くださいませ。
【 久米島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
沖縄県無形文化財指定(1977年)
製作技術が重要無形文化財に指定(2004年)
久米島紬保持団体が重要無形文化財保持団体に認定
その技術が琉球王国時代以来の伝統を保つ、
製法は手作業による織物。14世紀末頃、久米島の
「堂の比屋(堂集落の長)」が明に渡り、養蚕の
技術などを学んだ事が始まりとされる。
糸は真綿からひいた手紡ぎの糸、染料は島内で採れる
主に車輪梅(ティカチ)、サルトリイバラ(グール)、
泥(媒染)、ナカハラクロキ(グルボー)、フクギ、
ヤマモモ、オオハマボウ(ユウナ)。
製織は手投杼を用いた手織である。
久米島紬の色の系統は以下
・黒褐色、茶系:グール(サルトリイバラ)とテイカチ(車輪梅)、泥
・青灰色、白灰系:ユウナ(オオハマボウ)を燃やした灰
・青丹、薄鶸系:ウージ(サトウキビ)
・濃青色、濃紺系:琉球藍
の彩りが最も多く、稀な彩りとしてはヤマモモとクルボー
(ナカハラクロキ)を用いた黄色系、媒染液によっては
ミョウバン媒染の赤味をおびた深みの黄色、泥による
鉄媒染の鶯色があり、近年は上記の他に椎の木、月橘、
月桃の植物染料を用いたもの、鉱業が盛んだった久米島の、
多彩な土を使っての新しい染色方法である千枚岩
(せんまいがん:フィライト)を用いた大地染などがある。
絹100%
長さ約12.7m 内巾37cm (最長裄丈約70cmまで 最長袖巾肩巾35cmまで)
※湯通し済
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、街歩き、お食事、行楽など
◆合わせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)