商品番号:1557152
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
その静かな気配に、格と美意識が同居する──
爪掻き本綴れの技法をもって古典の美を極めた逸品。
日本はおろか世界でも例を見ない美術織物。
人間国宝、故・細見華岳(ほそみかがく)氏の傑作爪掻き八寸帯をご紹介いたします。
綴れの最高峰のものをお探しの方。
細見華岳氏のファンの方、工藝コレクターの方にも
心よりおすすめいたします。
今後のご紹介はお約束出来かねますので、
お目に留まりましたらお見逃しなくお願いいたします。
【 お色柄 】
さらりとしつつ豊かな張り感を持つ綴れ地。
上品な淡藤色で織りなした地に、
お柄には松皮菱をかたどった霞の意匠を幽玄にあらわしました。
金銀糸のほのかな煌めきと、淡彩の繊細な色調が織りなす重層的な美。
柔らかな光と陰が交錯するような表情は、
静謐のなかに格調をたたえ、見る者の心を優しく揺らします。
やさしく上品な彩りと繊細な煌めきは、
装いに確かな格を添えながら、
華美に傾くことなく凛とした美しさを演出。
訪問着や付下げ、色無地といった礼装の装いにふさわしく、
式典やお祝いの席、茶席、また格式ある集いの場など、
大人の女性にふさわしい場面で、品格ある後ろ姿を叶えてくれることでしょう。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたがおおむね良好です。
締め跡がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
【 細見華岳について 】
大正11年(1922)兵庫県氷上郡春日町に生まれる 本名 房雄
昭和12年(1937)京都波多野錦繍堂に入所
昭和17年(1942)川島織物に入所
昭和24年(1949)独立して綴織工房をもつ
昭和39年(1964)日本伝統工芸染織展にて日本工芸会会長賞
昭和50年(1975) 日本工芸会近畿展にて大阪府教育委員会賞
昭和59年(1984) 日本伝統工芸染織展にて文化庁長官賞
昭和60年(1985) 日本伝統工芸展にて日本工芸会会長賞(文化庁買上)
昭和61年(1986) 日本伝統工芸展鑑査員
昭和62年(1987) 日本伝統工芸展にて保持者撰賞(文化庁買上)
平成02年(1990) 「つづれと50年」個展(銀座 和光)
平成03年(1991)沖縄県立芸術大学 美術工芸学部教授
平成09年(1997) 重要無形文化財「綴織」保持者に認定
平成11年(1999) 個展(銀座 和光)
平成24年(2012)逝去
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約3.7m
お太鼓柄
※開き仕立て
※三越扱い品
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、披露宴、パーティー、式典、お茶会、お付き添い、観劇など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地、江戸小紋など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。