商品番号:1557070
(税込)
【 仕入れ担当 渡辺より 】
古くより親しまれてきた植物染料の茜を用いた
茜染の、手絞りにてお柄をあしらった
特選紬地染着尺のご紹介です。
今回ご紹介のお品は、染料に茜草を用い、
古代染色法で染め上げたお品。
流行り廃りなきトラッドなデザインに、
時が経つにつれて味わいを増す草木染料の表情を
カジュアルシーンに末永くお楽しみ頂けることでしょう。
【 お色柄 】
薄手でさらりとした質感の紬地に、茜由来の
美しい蘇芳と紅葉、茜色の濃淡の絞り染による
ごくごくシンプルな六弁の華のようなお柄が
一面に染め上げられております。
手作業ならではの靄のような濃淡、少しのゆらぎ。
手絞りによる微妙なかすれや濃淡も、茜の染の
お色の魅力を更に深いものとする仕上がりとなっております。
天然の染料によるお色は経年により褪せてゆきますが、
時間を経て変化する色合いもまた、お召しになられる方と共に
その生を輝かせるもの。
是非その経年の風情をお楽しみくださいませ。
【 茜染について 】
茜染は読んで字のごとく、アカネという
植物の根を使って染める草木染を指す。
茜はアカネ科のつる性の多年生植物であり、
中国や朝鮮半島、日本などのアジア圏に多く
生息する植物で、古くから薬草として用いられており、
浄血や保温、体の活性化といった効果が期待されてきた。
茜染にはその根から採取される赤い染料が用いられる。
茜の根に含まれる紅色色素前駆体のアリザリンを酸化、
ノメタン型のブラジレインに変化させ、赤色を得る。
より酸化が進むほど赤が濃くなり、日光の下で
染色をするとより濃く染まる。
国内の茜染の発祥の地として知られるのが
岩手県で、その昔自生のアカネが豊富だったことから、
1300年前の奈良時代からその根を使って染める茜染の
技法が伝承されてきた。
絹100%
長さ約12.7m
(巻き始め約10cm程度の無地場のぞく)
内巾:約36cm(最長裄丈約68cm 袖巾肩巾34cm)
※絞り染の性質上、色の濃淡、絞りの目が不均一な箇所がございます。
風合いであって難ではございません。その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向けのデザインの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立ご希望の場合、
手のし3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)