商品番号:1556897
【 仕入れ担当 中村より 】
極上の風合いにシンプルかつ
ハイセンスな表情が魅力的な柳条御召のご紹介です!
一度は途絶えた技法ですが、過去の資料をもとに
京都西陣により復活させた珍しい御召です。
男女の区別なく、また年齢を問わず、粋なきものとして愛されています
当時は「縞御召」や「柳条(しま)縮緬」と呼ばれており、
色彩も茶系統、鼠系統、藍系統と、
質素な渋いものが多く創作されておりましたが、
昨今では定番のお色の他にも、本品のような色合いのお品も製作されております。
弊社展示会などでご覧いただいた方も
いらっしゃるかと存じます。
反物は展示会などの限られた場所でしかご紹介できませんでした。
今回は人間国宝・北村武資氏による経錦袋帯とのコーディネートセットをご紹介。
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
[着物]
上品な絹鼠色に白鼠色や白色の揺らぎの縦縞模様。
風情あるなかにも、ステキな魅力あるひと品です。
やや畝が感じられる、ギュギュッと緻密に織り上げられた絹布の味わい…
ちょっとしたお集まりや観劇など、様々な場面で重宝いただけ、
シンプルなお色柄ですので、末永くお召し頂ける一枚かと存じます。
[帯]
落ち着いた土色を貴重に、細やかに金糸を織り込んだ帯地。
お柄には赤香色、白色、白茶色などの色使いで、
小花襷模様に正倉院華文が等間隔に表されました。
シンプルながら奥行き深く、
表情豊かな気品と趣を素敵な着姿に演出します。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 経錦について 】
色糸を経糸に重層的に組むものをさし、
経糸の浮き沈みで地と文様を織り出した錦のこと。
中国より渡来し、七~八世紀の飛鳥・奈良時代の
遺品として法隆寺や正倉院にその作品を見る。
数色の色経糸をまとめて1本のように扱って
地や文様に必要な色経糸を表に出し、残りの色経糸を
裏側に沈めることによって表現される技法。
経糸の密度が上がることで表情できる自由度が減り、
制約が大きくなるため歴史上では衰退した。
【 北村武資(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年 】
1935年(昭和10年)8月18日生。
1995年(平成7年)重要無形文化財保持者「羅」保持者に認定
2000年(平成12年)重要無形文化財保持者「経錦」保持者に認定
2022年(令和4年)3月31日没 享年86歳
早くに父を亡くし、15歳から西陣の機屋に働きに出て、
そこで基本となる技術を習得、1959年には
初代・龍村平蔵の織の世界を継承する
龍村美術織物に入社。
1960年に京都市北区紫野に小さな機場を借りて
独立後は『織とはなにか』を研究、高度な製織技術を
精力的に探求し、裂の復元や再現、織の技術の発展に
尽力している。
【 略歴 】
1951年 京都西陣で織物業に従事
1962年 法衣金襴制作技術者として独立
1965年 第12回日本伝統工芸展入選
1968年 第15回日本伝統工芸展 NHK会長賞受賞・日本工芸会正会員
1971年 京都国立近代美術館「染織の新世代展」
1983年 「亀甲花葉文経錦」文化庁買上
1987年 「忍冬花文羅」京都府立総合資料館買上
1990年 京都府指定無形文化財保持者「羅」「経錦」認定
MOA美術館岡田茂吉賞工芸部門大賞受賞・日本工芸会理事
1994年 第41回日本伝統工芸展 日本工芸会保持者賞受賞
1995年 重要無形文化財保持者「羅」認定
日本伝統工芸展等の鑑・審査員を歴任[2]
1996年 紫綬褒章受章
2000年 重要無形文化財保持者「経錦」認定
2005年 旭日中綬章受章
2022年 3月31日没 享年86歳
【 西陣御召について 】
特許庁地域団体商標登録(2007年3月)
京都市西陣地域に由来する製法により
京都市及びその周辺地域で生産された
先練り・先染めの糸を用いた御召縮緬織物
「御召機(おめしばた)」という専用の織機を用い
緯糸に御召緯(生糸を精練し先染めを行い
強い撚りをかけた強撚糸)を用いて織りあげた後、
湯に通して糊を落とし、幅を整えて仕上げる。
丁度小紋と紬の中間にあたる格の着物で、
男物の無地御召の場合は一つ紋を入れると茶席や
フォーマルなど略礼装として活用される。
御召も縮緬の生地比べると強撚糸を用いた
御召は湿気に弱く縮みやすいこともあるので、
取り扱いには注意が必要(ガード加工の推奨)。
現在では御召緯を使用しなくとも
西陣で織られた先染めの着物を「西陣御召」と呼ぶ。
[着物]
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
居敷当てあり・背伏せあり
絽の衿裏がついております。
[帯]
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.45m
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
身丈(背より) | 162cm (適応身長167cm~157cm) (4尺2寸8分) |
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裄丈 | 69cm(1尺8寸2分) |
袖巾 | 34.5cm(0尺9寸1分) |
袖丈 | 49.2cm(1尺3寸0分) |
前巾 | 22.5cm(5寸9分) |
後巾 | 30cm(7寸9分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈72cm(1尺9寸0分) 袖巾36cm(9寸5分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 9月~10月前半、5月後半~6月の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン パーティー、お付き添い、音楽鑑賞、観劇、お食事会、趣味のお集まりなど
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。