商品番号:1556817
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
織物芸術の極みを体現し続ける龍村美術織物。
その伝統と革新を継ぐ織匠・龍村晋が手がけた、
全通袋帯のご紹介です。
重厚な絹の艶に映える格調高き文様は、
視線を引き寄せ、時を超えた物語を語りかけるよう。
装いに格別の存在感と奥行きをもたらす、名匠の意匠美がここに凝縮されています。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
銘『 名物角倉金襴 』
花兎、作り土とも呼ばれる角倉金襴。
金襴とは、平金糸を緯糸に加えて模様を織り出した錦を指し、
豪華さ、華麗さを持つ織物で、名物裂の中でも最も尊ばれます。
サラリとしなやかな帯地は、風趣な味わいを感じさせてくれる深い老緑色。
その地に、細やかな織り口にて花兎が織り成されました。
金糸をたっぷりと織り込み高雅な面持ちながら、
華美すぎない淑やかな品格を漂わせて…
地色の重厚さと金糸の輝きが絶妙に溶け合い、
動きの中にも品格が漂います。
品格を求められる茶席や式典の場にも相応しく、
帯一本で全体の格を上げる力を持っています。
着る人の所作までも美しく見せてくれる一条、ぜひご自身の物語にお加えください。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
うっすらと畳皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
【 龍村晋について 】
龍村織物主宰
正倉院の古代錦を始め名物裂の復元と
多くの美術織物を創作した龍村平蔵の三男。
平蔵の著作権を受け継ぎその研究と復元制作を継承。
古代のロマンに魅せられ、日本はもとよりシルクロード、
西欧と広く題材を求めてその文様を錦に表現し、
比類ない「伝匠名錦」を保倉一郎と協力して
31年間に310柄の紋図デザインを完成した。
【 経歴 】
1908年 龍村平蔵の三男として大阪に生まれる
1933年 東京帝国大学経済学部卒用
日清紡入社
1940年 次兄の入隊に伴い、日清紡退社
龍村織物美術研究所に次長として入社
1941年 前年に施行された七・七禁令を受け、平蔵の命のもと
「織物維持保存」をまとめる
1950年 独立
1981年 傳匠名錦帯百柄達成を記念して「第一回傳匠名錦展」を
港区縞のクレセントハウスに於いて開催
1989年 NHK教育テレビ『古代ロマンに魅せられて』に出演
1995年 日本橋プラザに於いて米寿記念展開催
1997年 傳匠名錦帯三百柄達成
同年12月 永眠(三百十柄目を作成中)・享年89歳
絹100%(金属糸風繊維以外)
長さ約4.4m
耳の縫製:袋縫い
全通柄
※ガード加工済み
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、お付き添い、音楽鑑賞、観劇、お茶会、お食事会など
◆あわせるお着物 訪問着、付下げ、色無地
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。