商品番号:1556631
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
古典の雰囲気を感じさせながらどこかモダン。
しなやかな地風に、卓越した意匠センス…
おしゃれ着物ファンの方でしたら、きっと心惹かれるこの表情。
西陣の【 岩井織物 】さんより、上質な全通袋帯をご紹介させて頂きます。
中でも、滅多にご紹介の機会の無い希少な夏の逸品帯です。
また岩井織物の帯は織悦さんと同じく
本袋で織りだされています。
ご存知の通り、高級品にのみ許されるのが、「本袋」。
表地を同時に、輪のように織り上げる帯のことでございます。
表裏同時に、輪のように織り上げる本袋帯。
織り場では、織りあげつつあるお柄を見ることができません。
したがって織人の熟練が必要とされますし、大変難しい織物です。
縫い袋を織る職人さんは現在でもまだまだ居られますが、
本袋を織りこなす職人さんは、かなり限られてきております。
お太鼓結びに締めていただくと、耳付きが薄いので、
前・横から見ていただいた時にお太鼓が大変綺麗に映ります。
おしゃれ訪問着、付下げ、色無地にと、
幅広くコーディネートして頂けるお品でございます。
贅沢なオトナの極上セミフォーマル…
どうぞこの機会、お見逃しございませんようお願い致します。
【 お色柄 】
ご存知「織悦」。
そしてその創業者である高尾菊次郎氏。
図案家の手を借りない高尾菊次郎氏は、確かな審美眼を養うため、
正倉院に収まるシルクロードの美を初めとして、
名物裂や琳派、中近東やヨーロッパ、インカなどの古代裂と幅広く吸収し、画
家や陶芸家との交流を通じて、美に対するセンスを磨いた、現代の西陣織の第一人者です。
その血脈を受けて、帯屋さんを立ち上げられたのが、岩井織物さんです。
現在ではもう機をあげられましたので
入手困難なお品でございます。
本品も織悦と同様に、着物の美しさを引き出すだけでなく、
締めていることを忘れるようにしなやかで軽い本袋で仕上げられております。
西陣の伝統文化の中から生み出された文様美…
締めていることを忘れさせてくれるような軽やかな地風。
涼やかな紗の帯地は、淡い白茶色を基調に織り上げられました。
ご覧いただけますでしょうか…
優彩に全通にわたりに織り出されたのは「穂すすき飛蝶」の意匠。
艷やかな金銀糸で表現したすすきを背景に、
ヒラヒラと舞う蝶を添えて、独自のリズムであらわされました。
どのような場にも上品に映える、上質な仕上がりとなりました。
現代好みのお着物にも、本当よく似合うことでしょう。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維除く) 長さ4.35m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.1799 岩井織物謹製
おすすめの帯芯:夏綿芯
◇全通柄
◆最適な着用時期 6月~8月(夏前単衣~盛夏)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、食事会、茶席、同窓会、観劇
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、御召 色無地 江戸小紋