商品番号:1551415
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
一本の糸、一筋の光、そして爪先に込められた感性が、
布の上に詩のように流れてゆく…
爪掻き本綴れの技法をもって抽象の美を極めた逸品。
日本はおろか世界でも例を見ない美術織物。
人間国宝、故・細見華岳(ほそみかがく)氏の傑作爪掻き八寸帯をご紹介いたします。
構成と余白、金と紫が織り成す静謐な世界に、
氏の美意識が凝縮されています。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
さらりとしつつ豊かな張り感を持つ綴れ地。
上品なごく淡い淡藤色で織りなした地に、
霞の意匠を幽玄にあらわしました。
光のように重なり合う。
織による色の濃淡と糸の密度の変化で、風や光が流れるさまを抽象的に表現。
金糸は決して過剰ではなく、光を受けて静かに反射し、帯全体を軽やかに引き締める。
柄のリズムと配置も絶妙で、結んだ際に美しい構図となるよう緻密に計算されています。
絢爛にして抑制された美。
華やかさと静けさが同居する、品格を纏う人にこそ相応しい逸品です。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 細見華岳について 】
大正11年(1922)兵庫県氷上郡春日町に生まれる 本名 房雄
昭和12年(1937)京都波多野錦繍堂に入所
昭和17年(1942)川島織物に入所
昭和24年(1949)独立して綴織工房をもつ
昭和39年(1964)日本伝統工芸染織展にて日本工芸会会長賞
昭和50年(1975) 日本工芸会近畿展にて大阪府教育委員会賞
昭和59年(1984) 日本伝統工芸染織展にて文化庁長官賞
昭和60年(1985) 日本伝統工芸展にて日本工芸会会長賞(文化庁買上)
昭和61年(1986) 日本伝統工芸展鑑査員
昭和62年(1987) 日本伝統工芸展にて保持者撰賞(文化庁買上)
平成02年(1990) 「つづれと50年」個展(銀座 和光)
平成03年(1991)沖縄県立芸術大学 美術工芸学部教授
平成09年(1997) 重要無形文化財「綴織」保持者に認定
平成11年(1999) 個展(銀座 和光)
平成24年(2012)逝去
絹100%(金属糸風を除く)
長さ約3.8m
お太鼓柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、披露宴、パーティー、式典など
◆あわせる着物 色留袖、訪問着、付下げ、色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。