商品番号:1551057
(税込)
京都・祇園を代表する高級呉服店『ぎをん齋藤』。
祇園町の芸妓、舞妓の花柳界をはじめ、料亭の女将や茶道・華道などの世界でも
多数のご贔屓を抱えていることで知られる一流の呉服店です。
その『ぎをん齋藤』の帯制作を担っているのが【齋藤織物】。
通常であれば限られたルートでしたご紹介は難しいお品でございますが、
今回、直接齋藤織物さんへ伺って良柄をシックな配色で織り上げて頂きました!
【仕入れ担当 吉岡より】
シックな地色に、ふっくらとした唐織を加えた立体的な面持ち…
織元さんに依頼して新たに制作して頂いた、バイヤー別誂の名古屋帯が仕上がってまいりました!
このデザインなら、きっとシックな地色が映えると思い
一点限り制作して頂いたものです。
現在ではかなりのこだわりを持ったグルメの方が増えていますが、
着物通の方でも、帯の素材にまでこだわりを持つ方は少ないのではないでしょうか。
斎藤織物の素材へのこだわりは、世界中どこへでも探しに行くほどの徹底ぶりです。
例えば、中国やブラジルで養蚕された繭をブレンドし機械で製糸した絹糸と、
滋賀県浅井町で手製糸した絹糸では、風合いや発色においても大変大きな差が生まれるなど、
徹底的に素材を研究し、最高の帯を作り上げることを使命としています。
ここまでこだわった作品だからこそ、
人々の心をとらえて離さない魅力が生まれるのでしょう…
現在では国が文化財としての価値を認め、
たれ先に込められた『文化庁文化財保存技術指定』の織り込みが誉れの証。
この圧倒的な迫力…
筆舌に尽くし難いというのはこの帯のことを言うのでしょう。
お手を触れていただければおわかりいただけることと存じます。
生経(きだて:生糸の経糸)の、なめらかかつしなやかな帯地。
この経糸には江州だるま糸が用いられています。
【色・柄】
お柄の印象を引き立てるごく深い深緑色の帯地。
返しの部分にはそっと紗綾形の地模様を浮かべて、
全体に唐織の風合いを一層引き立てるよう、シャリ感のある風合い。
この帯地に、ボリュームたっぷりの唐織にて織り出された「松梅に霞」の模様。
穏やかな彩りの絵緯糸(えぬきいと)をふっくらと織り成しました。
絹本来の光沢感をいかすため、限界まで撚りをかけずに
齋藤織物ならではの熟達した職人の手で織り上げられております。
柄に表現されているのは吉祥の謂れある松、梅ですので、
季節を問わずにお締め頂ける名古屋帯です。
この佇まい、言葉だけではお伝えしきれません。
是非お手元で、その目で、その手で確かめていただきたく思います。
時代を越えて継承される伝統工芸の真髄。
限られた場の限られた方にしか販売されることのないお品です。
現実的に求められるような価格で齋藤織物さんの帯をご紹介できること、
本当に嬉しく思います。
どうか一期一会のこの機会を大切にしていただきますよう、お願い致します。
【ぎをん齋藤 齋藤織物について】
『ぎをん齋藤』は創業が天保年間、現当主で八代目となる齊藤康二氏が率いる、
百七十年余りの歴史をもつ老舗呉服屋の自社製造織元となります。
そのぎをん齋藤のイメージを形にし生み出してらっしゃるのがこの齋藤織物。
齋藤織物の物づくりの根底には、徹底的に素材にこだわり、
人間の手のぬくもりが感じられる技術が流れています。
おいしい料理には新鮮な食材が必要なように、帯作りにもいい素材が必要です。
【江州だるま糸について】
現在、全国で2ヶ所でしか製糸されていない貴重な絹糸。
セリシンを多く含んだ繭から手引きしたこのだるま糸の特徴は、硬く
帯の経糸(たていと)に用いるとハリがあり、しなやかな風合いに仕上がります。
そのため、齋藤織物さんのボリュームのある唐織の緯糸(ぬきいと)を支えるのに適しており
齋藤織物のこだわりの一つとして、唐織の帯に使用されています。
他には、三味線の弦にも使用される大変希少な絹糸です。
絹:100%(江州だるま糸使用) 長さ3.7~3.8m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.2550 齋藤織物謹製
※おすすめ帯芯:綿芯
◇お太鼓柄
◆最適な着用時期 9月から翌5月上旬まで(秋単衣~袷の季節に)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 趣味のお集まり、行楽、お稽古、観劇、コンサート、パーティーなど。
◆あわせる着物 付下げ、色無地、小紋
★名古屋仕立て(税込9,350円※綿芯「松」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。