商品番号:1550793
(税込)
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【 仕入れ担当 渡辺より 】
日本工芸会正会員【 小倉淳史 】氏による
絞り染とカチン染を併用した、風趣なデザインの
特選訪問着のご紹介です!
贅沢にも本場結城紬の通称『ベタ亀甲』と呼ばれる、
1寸に10個の亀甲絣が織りだされた100山亀甲絣地を
染台に用いた重口(加工量の多い)の逸品。
ベタ亀甲の本結城というだけでも
人気と希少性が高く滅多と見かけないのですが、
さらに小倉氏の辻が花まで添えた大変珍しい一品。
淡い地色の帯ですっきりと、濃い地色の帯できりっとした印象に。
パーティーや観劇、芸術鑑賞、ホテルランチなどの
シーンに重宝していただける事でしょう。
探してみつかるようなお品ではございませんので
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
おだやかなオフホワイト地に100山相当の墨黒の
亀甲絣が一面に織りだされた本場結城紬地に
薄墨色の裾暈しとグレイッシュトーンの彩りの
絞り染とカチンの墨を併用し、辻ヶ花が
大胆に染めあしらわれております。
【 商品の状態 】
着用済のお品として仕入れてまいりましたので
着用シワやたたみジワがございますが、着用時に
気になるような汚れなどはございません。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 小倉淳史について 】
染色作家
日本工芸会正会員
『辻ヶ花の建亮』、『絞りの建亮』と名高い
小倉建亮の長男として生まれ、子供の頃から
身近に着物や筆、染料のある環境で14歳にして
最初の染色作品を制作。
30歳代からは重要文化財を含む染織文化財の復元、
修理に幾度も携わり経験を積む。
また、毎年日本伝統工芸展に最新の絞り染作品を出品、
高い評価を受けている。
【 経歴 】
1946年 京都生まれ
1975年 第22回日本伝統工芸展 初入選
1981年 第2回全国青年伝統工芸展 最高賞 受賞
1984年 京都府主催「和の6人展」出品
1986年 個展「絞り一化生」大阪:高宮画廊
個展「絞り一化生2」東京:千疋屋画廊
1989年 日本工芸会正会員に認定される
パリ展「美は東方より」(染技連)
1991年 個展「墨色の情景」東京:赤坂遊ギャラリー
1993年 第30回日本伝統工芸染織展 日本工芸会賞 受賞
個展「四季.彩」東京:赤坂遊ギャラリー
1996年 個展「身辺を彩る愛しき生命」東京:赤坂遊ギャラリー
1997年 第34回日本伝統工芸染織展 日本経済新聞社賞 受賞
1998年 紺綬褒章受章
2001年 「日本の絞り」小倉家一門展 ドイツ:ライス・ミュージアム
2003年 第32回 日本伝統工芸近畿展 京都新聞社賞受賞
2005年 第39回 日本伝統工芸染織展 日本工芸会会長賞受賞
2007年 NHK「美の壺」-File71・絞り染め-出演
2008年 個展「雨を聴く、陽を語る」東京:銀座洋協ホール
2009年 第43回 日本伝統工芸染織展 日本工芸会賞受賞
2010年 個展「纐纐颯爽」 大阪:高宮画廊
2015年 第49回日本伝統工芸染織展 文部科学大臣賞受賞
2018年 第65回日本伝統工芸展 文部科学大臣賞受賞
2019年 2月京都府指定無形文化財『絞り染』保持者に認定される。
2020年 第54回日本伝統工芸染織展 文部科学大臣賞受賞
2022年 京都市文化功労者として表彰される
【 結城紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1977年3月30日指定)
平織と縮織が茨城県無形文化財に指定(※1953年)
文部科学大臣指定重要無形文化財総合指定(1956年)
ユネスコ無形文化遺産への登録認定(2010年)
茨城県・栃木県を主な生産とする絹織物
茨城県西部の結城市と隣接する栃木県
小山市などで製織されている。
結城郡の旧石下町(現・常総市)にも
「いしげ結城紬」があり、手織のほか機械織
(力職機)による製織、糸も真綿手つむぎ糸、
石下の手紡糸、撚糸工場の強撚糸など様々である。
平織と縮織の2種類があり、現在の結城紬は
撚りのない糸を経と緯に使用する平織が主流で、
全体の約97%を占めるが、かつては横糸に
強撚糸を使い表面がちりめん状に仕上げられた
縮織が主流であった。
戦後昭和中期頃は縮織が結城紬全体の
約9割を占めていた。
元来は堅くて丈夫な織物であったが、絣の
精緻化に伴い糸が細くなってきたため、
現在は「軽くて柔らかい」と形容されることが多い。
本結城の工程は国の重要無形文化財で
「本場結城紬」は地域団体商標に登録されている。
【 歴史 】
1865年 初めて絣の結城紬が制作される
1873年 ウィーン万国博覧会出品
1953年 平織と縮織が茨城県無形文化財に指定される
1956年 4月24日重要無形文化財指定(平織のみ)
同時に従事者6名が技術保持者に認定
1961年 結城市を中心とした各市町村により
財団法人重要無形文化財技術保存会設立
1974年 NHK朝の連続テレビ小説で放映された
『鳩子の海』で一部結城市が舞台となり、
結城紬の知名度が高まる。
1976年 技術保持者6名の認定解除
保持団体の認定に変更
171名で本場結城紬技術保持会設立
同会が重要無形文化財「結城紬」の
保持団体として認定
1977年 3月30日経済産業指定伝統工芸品承認
結城紬伝統工芸士認
(この年の認定者は染2名、絣くくり6名、織り6名)
1986年 栃木県伝統工芸品
1988年 茨城県郷土工芸品の指定を受ける
2004年 品質検査の際に重要無形文化財の指定要件を
満たしていない反物にも「重要無形文化財指定」証票が
不正交付されていたことが明らかになり文化庁が保存会に
改善を指導
2005年 6月3日分の検査合格品より全反物が
「重要無形文化財」表記のない証票へと変更
2010年 ユネスコ無形文化遺産リストに登録。
2014年 小山市市職員「紬織士」の採用制度開始
表裏:絹100% 縫製:手縫い
◆八掛の色:東雲色・暈し
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
【 付属証紙 】
本場結城紬技術保存会・重要無形文化財指定の証紙(旧証紙)
身丈(背より) | 158.5cm (適応身長163.5cm~153.5cm) (4尺1寸8分) |
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裄丈 | 64.5cm(1尺7寸0分) |
袖巾 | 32cm(0尺8寸4分) |
袖丈 | 48.5cm(1尺2寸8分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 31cm(8寸2分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈67.5cm(1尺7寸8分) 袖巾33cm(8寸7分) 袖丈50.5cm(1尺3寸3分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ホテルランチ など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向きのデザインの綴れの名古屋帯 など
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。