商品番号:1550526
(税込)
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【 仕入れ担当 渡辺より 】
大変希少な作品に出会えました。
“夏”の本場久米島紬のご紹介です!
無地の夏久米島は幾度かご紹介がございましたが、
繊細な絣模様をなした作品は本当に希少でございます。
本品は中でも珍しい絣糸を横段に入れた自然な表情の一品。
滅多とご紹介の叶わない作品です!
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
夏のお品はに使用するのは、繭から採ったままの生糸。
自然な生糸にはセリシンが付いているため堅く、
故に夏物にピッタリのシャリ感が生まれるのです。
織る際は糸を湿らせ、柔らかくして織り上げていきます。
湿度が低く空気が乾燥した日には織るのを見合わせることもあるそうで、
その完成には大変な労力と月日が要されます。
ハリ感ある地風がなんとも爽やか、
手に取ると驚くほど軽い織り上がり。
ふうわりと柔らかな透け具合がなんとも上品でございます。
地色は泥染特有の黒褐色を基調として、
ユウナとティカチによる絣糸を横段に込めた
シンプルな表情に仕上がっております。
昨今は暑い日が長くなっておりますので、
袷物と同じくいらの期間お召しいただけます。
こだわり抜いた一枚を、とお考えの方にお届けしたく存じます。
この上ない夏の装いをご堪能くださいませ。
紬の島からの贈り物…
お手元でご愛用いただけましたら幸いでございます。
【 久米島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
沖縄県無形文化財指定(1977年)
製作技術が重要無形文化財に指定(2004年)
久米島紬保持団体が重要無形文化財保持団体に認定
その技術が琉球王国時代以来の伝統を保つ、
製法は手作業による織物。14世紀末頃、久米島の
「堂の比屋(堂集落の長)」が明に渡り、養蚕の
技術などを学んだ事が始まりとされる。
糸は真綿からひいた手紡ぎの糸、染料は島内で採れる
主に車輪梅(ティカチ)、サルトリイバラ(グール)、
泥(媒染)、ナカハラクロキ(グルボー)、フクギ、
ヤマモモ、オオハマボウ(ユウナ)。
製織は手投杼を用いた手織である。
久米島紬の色の系統は以下
・黒褐色、茶系:グール(サルトリイバラ)とテイカチ(車輪梅)、泥
・青灰色、白灰系:ユウナ(オオハマボウ)を燃やした灰
・青丹、薄鶸系:ウージ(サトウキビ)
・濃青色、濃紺系:琉球藍
の彩りが最も多く、稀な彩りとしてはヤマモモとクルボー
(ナカハラクロキ)を用いた黄色系、媒染液によっては
ミョウバン媒染の赤味をおびた深みの黄色、泥による
鉄媒染の鶯色があり、近年は上記の他に椎の木、月橘、
月桃の植物染料を用いたもの、鉱業が盛んだった久米島の、
多彩な土を使っての新しい染色方法である千枚岩
(せんまいがん:フィライト)を用いた大地染などがある。
絹100%
長さ12.3m、内巾37.5cm(最大裄丈約71cm、最大袖巾約35.5cm)
作者:山川美和子
◆最適な着用時期 6月下旬~9月上旬の盛夏
5月上旬~6月、9月~10月下旬の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、街着、カジュアルパーティーなど
◆あわせる帯 お洒落袋帯、名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。