商品番号:1549802
(税込)
【 仕入れ担当 渡辺より 】
一目見た瞬間、衝撃が走りました…
私のバイヤーとしての勘が、
「この方の作品をたくさんの人に知ってもらいたい」
そう告げているのを、強く感じました。
国画会会友・識名あゆみ氏による、
本場琉球紅型の特選九寸帯のご紹介です。
識名氏のご紹介は、弊社では初めてとなります。
原色使いの多い伝統装束らしい紅型のイメージとは異なり、
日時に着ていただきやすい作品を目指して制作をされていらっしゃいます。
「目立たないかもしれないが、自然とその場に溶け込むようなきものを作りたい」、
そう語る識名氏。
なるほど、統一感あるお色使いで、洗練された色彩美が感じられます。
果たしてそれだけがこの美しさの全てでしょうか…
私はそこに加えて、隈取(暈し)のクオリティの高さを感じました。
「城間先生のように綺麗で技術の高い隈取だなぁ」と。
それもそのはず、
識名氏は城間びんがた工房にて修行をされた後、独立されていたのです。
この美しさは識名氏のセンスに加え、
名匠の元で鍛え抜かれた、確かな技術力によるものでした。
独立後は国展で国画賞を受賞をされるなど、
着実に評価をあげられております。
こだわって制作をされておりますため、
残念ながら月に数点しか出来上がらず、
決してご紹介の機会が多くはございません。
琉球ファンの方、初めての紅型をお探しの方へ、
自信をもってオススメいたします。
素朴さを込めた、新たな紅型の世界をお楽しみくださいませ。
【 お色柄 】
ざっくりとした節感のある小千谷紬の地。
お色は清雅な縹色に染め上げて。
お柄には藍・青を基調とした濃淡で、
優美な花意匠を染め上げております。
濃地、薄地どちらのお着物にも合わせやすく、
また紬や小紋など、幅広いお着物と合わせて
コーディネートをお楽しみいただけます。
【 識名あゆみについて 】
国画会会友。
沖縄県国頭村辺土名育ち。
高校卒業後、アメリカの短大に留学。
人生の進路の選択をするときに、
沖縄に伝えられてきた紅型と向き合うこととなり、
帰国後は城間びんがた工房にて修行する。
6年半の修行ののちに独立。
第90回国展で国画賞受賞。
【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)
早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
こちらの帯は長尺ですので、仕立て上がりの長さを4.0mまでご指定いただけます。
※ご指定のない場合は弊社標準の約3.6m前後で仕立て上がります。
柄付け:お太鼓柄
おすすめの帯芯:突起毛綿芯
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事など
◆あわせるお着物 小紋、織のお着物など
長尺の帯ですので、長さをご指定下さい。
※ご指定のない場合は標準の長さで仕立て上がります。
★名古屋仕立て(税込10,450円※綿芯「突起毛芯」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。
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