商品番号:1549045
(税込)
【 仕入れ担当 更屋より 】
静寂を切り取った絵画のように…
二代目・山科春宜による御召地を用いた特選訪問着のご紹介です。
精緻な描写と抑制の効いた美意識がひとつとなり、見る者の心を静かに揺らします。
まるで水墨画のような気品を湛えつつも、温もりある生命の気配を宿すひと品、
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
さらり軽やかな白色の御召地。
十字絣を背景に、松の枝と葉が大胆に描かれています。
写実的なタッチで描かれた三猿は、じっと佇み、冬の空気を思わせるような静けさを演出。
控えめな差し色が随所にあしらわれ、
全体に自然な立体感と温度をもたらしています。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 山科春宣について 】
初代は大正元年生まれ、東京都出身。
日本工芸会正会員、工芸染色の分野における重鎮作家として知られております。
京都に移り住み、高村樵耕に師事し、
伝統工芸美術展入選などの輝かしい経歴を持つ実力派の巨匠。
残念ながら平成10年に他界されております。
現在は、父・春宣氏の創作哲学を受け継ぎ、
「二代目春宣」を襲名した息子さんが作品を制作されています。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
表裏:絹100%(縫製:手縫い)
◆八掛の色:暁鼠色
身丈(背より) | 152cm (適応身長157cm~147cm) (4尺0寸1分) |
---|---|
裄丈 | 63.5cm(1尺6寸8分) |
袖巾 | 32.5cm(0尺8寸6分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 22.5cm(5寸9分) |
後巾 | 29.5cm(7寸8分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈73.5cm(1尺9寸4分) 袖巾37.5cm(9寸9分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、音楽鑑賞、観劇、趣味のお集まり、お食事会など
◆あわせる帯 洒落袋帯、九寸名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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