【桐屋　翠山工房】 特選手絞り染訪問着 唐絞り ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「辻ヶ花・静寂」 抑えた彩りでシックに 身丈161.5　裄66.5

【　仕入れ担当　渡辺より　】

江戸・寛永年間に創業した十日町【　桐屋（とうや）】より、
翠山ブランドラインの特選訪問着のご紹介です。

落ち着いた彩りで桐屋ならではの辻ヶ花のお柄が
染めあげられたお品で、パーティーや観劇などのお席に、
表情豊かな着姿をお楽しみいただける事でしょう。


【　お色柄　】
繊細な銀糸が織り込まれた銀通しの紋意匠地を
渋く落ち着いたグレーに染めあげ、一面の藤鼠の
靄状の濃淡と利休茶色の暈し、唐絞りで奥行きが
そえられ辻ヶ花があしらわれております。

唐絞りによるやわらかな立体感。

質感で、色で、意匠の構図で…と、様々な角度から
桐屋ならではの創作品の風合いをお楽しみ頂ける
お品かと存じ上げます。


【　商品の状態　】　
洗いに出されたと思われるしつけ糸が付属しており、
中古品としては概ね良好な状態でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。


【　桐屋・翠山工房について　】
明治元年創業

江戸・寛永年間に創業した「桐屋（とうや）」は、
きものの産地として知られる新潟県十日町の老舗。
なかでも昭和50年代から手がけている「夢幻辻が花」
は、桃山時代の美を現代的に表したきものとして人気を集めた。
桐屋の『翠山工房』は新潟妻有の里（中魚沼郡）の山々が昔から
翠（みどり）が濃く、水清くして美しい景観であったため、
今より4代前の田村久平氏がこの地の生産の場を「翠山工房」と命名、
創作活動を開始したことによる。
以来時代を移り、幻の辻が花染めに魅せられて集まった技人たちによって、
多彩なボカシ染めに、手描友禅・手絞りを駆使し、通産大臣賞、
生活産業局長賞など数々を受賞。
2018年12月に廃業されたため現在は新しい創作品はない。

※2019年より、桐屋の伝統と技術を受け継いだ職人が
「翠山」として新しくブランドを立ち上げ、
『翠山　辻ヶ花』を創作している。