商品番号:1547641
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【 仕入れ担当 更屋より 】
美しき傑作品を数々製作する、
名門「龍村美術織物」の中でも龍村錦帯の名で
特別な扱いとされている『龍村平蔵製』の本袋帯。
見事な意匠美に感銘を受ける方も多いことでしょう…
古代織物の研究、及びそれを基盤とする織物美術創作の伝統を受け継ぎ…
世界的に認められる美術織物を、世に送り出し続けております。
これぞ”たつむら”といえる、意匠…
極しなやかに、しっかりとした厚み。
今回本当に素晴らしいお品に巡りあえ
ご紹介させていただけることが心から嬉しく思います。
その手触りだけでも、どれほどの表現のこだわりがあるか感じられずにはいられません。
お見逃しのなきようお願いいたします。
【 お色柄 】
銘「 千代能冠錦 」
深々とした黒色の地に丹頂鶴を頂く見事な宝冠…
複雑な糸遣いや高度な織技を駆使して刺繍のような立体感で表現されています。
「千代能冠錦」は唐代の詩人・白居易の詩を礎に制作された能楽「楊貴妃」に材を取ったもので、
主人公楊貴妃の頭上に掲げられた麗しい天冠を祝意を込めて織り成したものとのこと。
繊細な瓔珞が小さな音をたてて揺れる気配までもが感じられる濃密な表現力に圧倒…
重めの訪問着や振袖、紋付はもちろん上質な色無地で帯を主役とした装いも素敵です。
実際にお手にしていただけましたら、より一層この帯の素晴らしさを
お分かりいただけることと存じます。
一つ一つの細かい描写に唸ります…
初代龍村平蔵の名作として織り継がれてきた、まさに龍村の帯のイメージそのままの重厚感あふれる逸品、
ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 初代・龍村平蔵(号・光波)について 】
染織工芸作家
伝統的な西陣にあって、常に斬新な発想と
革新的な技法の習得により新境地を切り開いた名匠。
奈良県の正倉院に収蔵されている正倉院裂の
復元の第一人者。
生涯で70種もの日本の宝物の復元に成功した。
【 経歴 】
1876年に大阪の両替屋の豪商の家に生まれる。
16歳のときに祖父が死去し、それを機に家業を継ぐ。
1894年には18歳で織元として独立、その後1906年に
京都で龍村織物製織所を設立。
当初は販売に従事していたが、徐々に織物の技術に
興味を持ち、研究を開始。
研究の結果、帯に奥行きと彩りを与えた
高浪織(たかなみおり)や、意匠に立体感を出すため
糸に凹凸を持たせる纐纈織(こうけちおり)などの
数々の技術を生み出し特許を取得。
後、苦心して開発した織技法が次々と同業者に
模倣された事で古代裂の復元研究に没頭。
「どんな複雑な組織の織物も、経糸と緯糸によって
構成された、理屈で割り切れる偶数の世界」ととらえ、
「美」という3つ目の要素を加える事で織物を芸術という
高みに押し上げた。
1956年には染織工芸界の新たな可能性を切り開いた
数々の業績に対し、80歳にして日本芸術恩賜賞を受賞。
1962年 没、享年86歳。
龍村平蔵の子息は
謙・晋・徳・元の4人
このうち謙が二代龍村平蔵(号・光翔)、
元が三代目平蔵(龍村美術織物経営)。
現在は龍村旻が龍村美術織物を経営、
2006年4月に四代目龍村平蔵を襲名
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.2m
耳の縫製:本袋縫い
お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式・披露宴へのご参列、式典、パーティー、お食事会など
◆あわせる着物 色留袖、訪問着、付下げ、色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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