商品番号:1545556
【 仕入れ担当 渡辺より 】
奇跡の出会い・・・
かの人間国宝『森口邦彦』氏による、
第37回日本伝統工芸近畿展の出展作品に出会えました。
計り知れない希少性。
大切にお召しいただける方に、母娘代々受け継いでいく一枚として…
バイヤーとして渾身の仕入れ品でございます。
この感動は作品から十二分に感じていただけるかと存じますので、
言葉多くは必要ないかと存じます。
どうぞゆっくりとご覧くださいませ。
そして、この感動をぜひ身に纏って感じてください。
【 お色柄 】
さらりとした質感の絹地は、
シックな黒地に蒔糊による斑紋が一面に浮かび上がります。
そこに白と鴇鼠・鼠色によるラインがスッと伸びて…
まるで風の吹いた軌跡のような柔らかなラインで表現されており、
着姿を美しく引き立たせてくれます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、おおむね良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 森口邦彦について 】
友禅作家にして人間国宝・森口邦彦氏。
ご存知、人間国宝・森口華弘氏を父にもち、
父子二代にわたり、友禅の重要無形文化財保持者として染織界を牽引されてきました。
具象表現の華弘氏に対し、抽象表現を描く邦彦氏。
そのルーツはフランスで学んだオプティカルアートにございます。
染色界に抽象的な表現を模索するムーブメントが沸き起こっていた時代、
大学で日本画科に進んだ邦彦氏はフランス美術の展覧会を見て、渡仏を決意します。
オプティカル・アートが注目されていた当時のフランスで、
錯視効果を利用した抽象芸術を習得されました。
卒業後はグラフィックデザイナーとしてフランスで活動する予定でしたが、
渡仏先の保証人に、日本文化の素晴らしさ、そして父の跡を継ぐことを薦められ帰国。
その後は抽象的な表現を蒔糊友禅にて描き、2007年に人間国宝に認定。
現代の染色界を牽引されております。
【 略年譜 】
1941年(昭和16年) 京都市生まれ
1963年(昭和38年) 京都市立美術大学日本画科卒業
1966年(昭和41年) パリ国立高等装飾美術学校グラフィックデザイン科卒業
1967年(昭和42年) 第14回日本伝統工芸展初入選
1969年(昭和44年) 第16回日本伝統工芸展で「千花」がNHK会長賞受賞
日本工芸会正会員(現在に至る)
1973年(昭和48年) 第20回日本伝統工芸展で「渓流」が朝日新聞社賞受賞
1974年(昭和49年) 日本伝統工芸展の鑑査員・審査員に。以後歴任
1988年(昭和63年) フランス政府芸術文芸シュヴァリエ賞受賞
1992年(平成4年) 芸術選奨文部大臣賞受賞
2001年(平成13年) 紫綬褒章受賞
2002年(平成14年) 日本工芸会副理事長就任
2007年(平成19年) 「友禅」の重要無形文化財保持者(人間国宝)認定
表裏:絹100% 縫製:手縫い
八掛:薄卵色
※「丸に片喰」の一つ紋入り
身丈(背より) | 175cm (適応身長180cm~170cm) (4尺6寸2分) |
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裄丈 | 68cm(1尺8寸0分) |
袖巾 | 35cm(0尺9寸2分) |
袖丈 | 57cm(1尺5寸0分) |
前巾 | 23cm(6寸1分) |
後巾 | 30.5cm(8寸1分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69cm(1尺8寸2分) 袖巾35cm(9寸2分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式・披露宴へのご参列、式典、パーティー、音楽鑑賞、観劇など
◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。