商品番号:1528643
(税込)
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【仕入れ担当 吉岡より】
織りにこだわり、色にこだわり、意匠にこだわる。
さすが老舗!
どの他の織物にもない、この風合い。
知る人ぞ知る、米沢最古参の老舗【白根澤】によるおきもの。
なんと希少な綿帽子(ぜんまい)白鳥織の一枚を仕入れて参りました。
ぜんまい白鳥織とは…
享保2年(1717年)の頃から東北地方で織られたのが最初と云われており、
その昔は鶴二千羽分の産毛を木綿糸にからませて織ったとされる贅沢な布でした。
現在はぜんまいの綿毛と、水鳥の羽毛を絹の真綿糸にからめて使用しており、
まさに、民話「鶴の恩返し」を蘇らせたかのような織物です。
絹の真綿とぜんまいの綿毛、そして羽毛が織りなすその独特な地風は、
自然のぬくもりがたっぷりと感じられ…
他の産地紬には見られることのできない、こだわりの素材、
織りの工夫をじっくりとご堪能頂きたく思います。
【色・柄】
地色は穏やかな淡黄色を基調にして、
横糸にはぜんまいと水鳥の羽毛が織りこまれております。
ごくごくシンプルな無地の一枚に、
異なる素材を織り込んであらわす段模様。
紬に用いる糸は、繭を綿状にしてから作られるため、
糸に膨らみがあり、軽く暖かな織物が出来あがります。
着れば着るほど真綿のしなやかさが出てまいります。
自然の恵みと人の手の努力によって表現された米沢のおきもの。
どうぞ大切に、織りの逸品を堪能くださいませ。
※細心の注意を払っておりますが、
手紡ぎ糸に混紡した羽毛は短繊維である為、
摩擦により剥が落ちる事も御座いますのでご留意下さい。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召し頂ける状態でございます。
【白根澤織物について】
15代伊達晴宗が米沢城を築き、その城で伊達政宗が生まれたという歴史のある米沢。
山形の山奥にある米沢は、江戸時代から続く産業として繊維産業が盛んで、
その織物は米沢織(米織)とよばれております。
その中でも老舗機屋として問屋間でも一目おかれている【白根澤織物】。
白根澤家はその昔、江戸時代中期の大名、上杉鷹山の家臣でした。
しかし当時、米沢藩は財政逼迫の危機に陥っており、
上杉家を何とかしようと立ち上がった上杉鷹山公が織物の産地にしようと考え、
白根澤家は直々に鷹山公より織物商になることを指示されました。
以来、幾代にも渡りその伝統織物を守り続けている機屋さんでございます。
表裏:絹100%(羽毛・ぜんまい除く) 縫製:手縫い
八掛の色:薄香色(無地)
ガード加工済
身丈(背より) | 162cm (適応身長167cm~157cm) (4尺2寸8分) |
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裄丈 | 66cm(1尺7寸4分) |
袖巾 | 34cm(0尺9寸0分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 30cm(7寸9分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70cm(1尺8寸5分) 袖巾35cm(9寸2分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、街歩き、ご友人との気軽なお食事、行楽など
◆あわせる帯 お洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯、半巾帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※お仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。