商品番号:1512084
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【仕入れ担当 吉岡より】
綴れ織の分野で唯一の人間国宝、故・細見華岳氏の
傑作爪掻き八寸帯をご紹介いたします。
今後新たに世に出回ることのないなか、
非常に状態の良い良色、良柄の夏の逸品を仕入れる事が叶いました!
綴れの最高峰のものをお探しの方。
細見華岳氏のファンの方、工藝コレクターの方にも
心よりおすすめいたします。
今回は業界最大手の中古問屋さんから
特別に買い付けてまいりました!
今後のご紹介はお約束出来かねますので、
お目に留まりましたら是非お見逃しなく!
【色・柄】
穏やかな絹艶を感じる帯地は、清雅な白を基調として。
一面によこ糸が波打つような絽織によって
軽やかな透け感を持って織り上げられました。
お柄には、お太鼓と前柄に、爽やかな青磁色を加え
「色分霞」と銘打たれた柄が表現されました。
抑えた色数の中に感じられる美の奥深さ…
一見するとシンプルな意匠の中に、
いくつものこだわりと類まれなる技術が集約されております。
やはり本当に美しい作品は、他とは一線を画する力強さすら感じられるものでございます。
どうしても綴れ地となりますと固く締めにくいイメージがございますが、
流石は人間国宝による傑作…
お締めいただく方の事を考慮した、しなやかさのある仕上がりでございます。
濃淡どちらの地色の御着物にもあわせていただけますし、
お柄の調和もとりやすいお品ですから、
様々なシーンで実に重宝していただけるものと思います。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 細見華岳について 】
1922年(大正11年)8月23日生。
1997年(平成9年)重要無形文化財「綴織」の保持者に認定
2012年(平成24年)年1月1日没(享年89歳)
本名:細見房雄
兵庫県出身の綴織り(つづりおり)作家。
15歳から西陣織機屋である京都幡多野錦繍堂に入所し
技術を学ぶ。
1948年に徴兵され満州第11国境守備隊に入隊。
敗戦後はシベリアに抑留され、1948年に帰国。
故郷の丹波へ戻ったが織物の道を再び志し、
1949年御室に独立して綴織工房をもつ。
独立後は羅の重要無形文化財保持者・喜多川平朗、
友禅の重要無形文化財保持者・森口華弘に
指導を受けながら、日本伝統工芸会をはじめ、
様々な場所に精力的に作品を発表。
1963年の第10回・日本伝統工芸展にて初入選したのを皮切りに、
それまで綴れ織の主流であった、重厚で華美な作品から
華岳ならではの限られた色を使って仕上げる新しい
作品領域を開拓した。
1997年に重要無形文化財「綴織」保持者に認定され、
生涯に渡って創作活動を続けた。
【 経歴 】
1922年 兵庫県氷上郡春日町に生まれる 本名 房雄
1937年 京都波多野錦繍堂に入所
1942年 川島織物に入所
1943年 満州へ徴兵
1948年 シベリア抑留より帰還
1949年 独立して細見綴織工房を創業
1963年 第10回日本伝統工芸展にて初入選
1964年 日本伝統工芸染織展にて日本工芸会会長賞
1965年 日本工芸会正会員となる
1975年 日本工芸会近畿展にて大阪府教育委員会賞
1984年 日本伝統工芸染織展にて文化庁長官賞
1985年 日本伝統工芸展にて日本工芸会会長賞(文化庁買上)
1986年 日本伝統工芸展鑑査員
1987年 日本伝統工芸展にて保持者撰賞(文化庁買上)
1990年 「つづれと50年」個展(銀座 和光)
1991年 沖縄県立芸術大学 美術工芸学部教授就任(1997年まで歴任)
1992年 京都府指定無形文化財「綴織」保持者に認定
1997年 重要無形文化財「綴織」保持者に認定
1998年 式年遷宮記念神宮美術館に綴帯を納める
1999年 個展(銀座 和光)
2002年 京都市文化功労者として表彰される
2010年 京都府文化賞功労賞を受賞する
2012年 急性心不全のため死去 享年89歳
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約3.65m
柄付け:お太鼓柄
※松葉仕立て
◆最適な着用時期 6月~8月(夏前単衣から盛夏)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 御付き添い、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お茶会など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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