商品番号:1500056
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
思わず息を飲む…
辻ヶ花の偉大なる巨匠、初代・久保田一竹による逸品。
幽玄な暈し染めを施した、味わい深い訪問着のご紹介です。
ご存知の通りもうご存命ではございませんから、
氏の落款の入ったお品に美術館以外で出会えること、
これこそが奇跡に近いことでございます。
暈し無地でありながらも、圧巻の存在感を放つおももち…
着姿の美しさも、格別のもの。
探して見つかるお品ではございません。
この出会いを大切にそして末永くご愛用頂ける方に心を込めてお届けいたします。
【 お色柄 】
生地は初代が好まれたやや重めの絹布。
切箔の地模様が浮かぶ金通しのその地を
鶸色や草色、薄萌葱色などでオーロラのように
幻想的に暈し染め上げられております。
染めの美しさを味わう…
宝石のように奥から煌めくような洗練の一枚。
次世代にしっかりと良き”ほんもの”を届けたい思いがございます。
シンプルな構図、色彩はお年を重ねられても御召頂けるお品です。
どうぞ時代を経ても風格を失わぬ、本物の美をご堪能くださいませ。
母娘代々受け継ぐ美術品として末永くご愛顧いただければと願っております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召し頂ける状態でございます。
【 初代・久保田一竹について 】
久保田一竹氏が生涯をかけて取り組んだ題材・「辻ヶ花」。
悠久の時代を越えて―
白茶室町時代に一世風靡した「辻ヶ花」は江戸時代となると突然姿を消し、
別名“幻の染め”とも呼ばれます。
その世界を独自の感性で蘇らせたのが『久保田一竹』氏。
その名は世界的に知れわたっております。
「辻ヶ花」=「久保田一竹」といっても過言ではなく…
一竹氏の辻ヶ花との出会いは20歳の時。
東京国立博物館での衝撃により、生涯をその研究にささげることを決意。
戦時下での召集などの困難を乗り越え、手描き友禅を生活の糧としながら、
研究を続け、60歳にして初めて納得のいく作品を完成させたといいます。
これが「一竹辻ヶ花」と命名された逸品お着物の始まりでございます。
以来、国内はもとよりヨーロッパ、北米においても展覧会を開催し、
とりわけ、フランスでは、世界に芸術的な影響を与えたということで、
フランス芸術文化勲章を受賞されるほどの反響を生み出しました。
また、現存作家の個展を過去一度も開催したことのない、
アメリカのスミソニアン博物館(国立自然史博物館)にて、
個展を長期開催するにまでいたっております。
世界が認める氏の辻ヶ花は、まさに美術品の域に達しております。
大量生産の辻ヶ花とは比べるまでもなく、
少し名の通った作家の作品と比べても、
その気品や格調、存在感において、一線を画しております。
それは、選ぶ生地に始まり、緻密に計算された構図の美学、
色彩の魅力、染の加工、気の遠くなるほどに緻密で正確な絞りの針通しなどによって
生み出されるもので、一竹氏の技なくしては、表現できない極地でございます。
2003年、惜しまれながらも一竹氏は他界されてましたが、
その技は次の世代へと引き継がれております。
【 初代 久保田一竹について(1916年~2003年)】
染色工芸作家(辻ヶ花)
20歳のときに出会った東京国立博物館の
室町時代辻が花染めの小裂の美に魅了され、
過去の模倣でなく現代に息づく染色として、
独自の辻が花研究を志すも、時制は戦争に突入。
召集、敗戦、シベリアへの抑留。
シベリア抑留中は研究はもちろん生活さえも
満足に出来ぬ日々を過ごし、1948年31歳で無事復員。
復員後は生活のために従来手懸けていた手描友禅で
生計をたてつつ、40歳にしてやっと本格的に
辻が花の研究に取り組み始めることが可能に。
しかしながら、研究を開始したはよいものの、
毎日が失敗の連続で、数年後には時間が惜しいばかりに
生活の基盤であった手描友禅さえも捨て、家族を極貧に
耐えさせ、20年間の辛酸をなめ尽くした研究の末、
60歳にして初めて「一竹辻ヶ花」の完成を迎えた。
デザインごとに技法を変え、複雑な染色工程を経て
生み出された作品群の中には理想とするイメージの
着物に仕上がるまでに一年を要したものさえある。
【 経歴 】
1916年 10月7日 神田に生れる
1931年 友禅師小林清師に入門
1948年 辻が花の研究に着手
1961年 独自の染色法一竹染を創業
1983年 パリ・チェルニスキー美術館にて「一竹辻が花展」
1984年 ニューヨーク・ダラスにて「一竹辻が花 光・風・音展」
1985年 ベルギー・ブリュッセルにて「一竹辻が花 光・風・音展」
1988年 バチカン宮殿にて上演された創作能「イエズスの洗礼」の衣装制作
1989年 ヨーロッパ主要都市にて個展
1990年 フランスよりフランス芸術文化勲章シェヴァリエ章を受賞
1993年 文化庁長官賞受賞
1994年 久保田一竹美術館(河口湖町)開館
1996年 ワシントンD.C.スミソニアン国立自然史博物館にて個展
2003年 死去・享年85歳
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
※ガード加工済
身丈(背より) | 160.5cm (適応身長165.5cm~155.5cm) (4尺2寸4分) |
---|---|
裄丈 | 66cm(1尺7寸4分) |
袖巾 | 34cm(0尺9寸0分) |
袖丈 | 47.5cm(1尺2寸5分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 30cm(7寸9分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈72cm(1尺9寸0分) 袖巾36.5cm(9寸6分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈160.5cm(適応身長155.5cm~165.5cm) (4尺 2寸 3分)
裄丈66cm (1尺 7寸 4分) 袖巾34cm (9寸 0分)
袖丈47.5cm (1尺 2寸 5分)
前巾24.5cm (6寸 5分) 後巾30cm (8寸 0分)
※ガード加工済
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈72cm (1尺 9寸 0分) 袖巾36.5cm (9寸 6分)
※ご寸法によっては胴裏交換が必要な場合がございます。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご結婚式・式典へのご参列、パーティー、お付き添い、食事会、芸術鑑賞、観劇など
◆合わせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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