商品番号:1496002
(税込)
【仕入担当 竹中より】
「龍村」の響きに感じる…
帯の真髄、受け継がれてきた伝統だけがもつ風格。
龍村晋謹製、合わせやすくお茶席などにも最適な良柄西陣袋帯をご紹介致します!
ぜひ、お見逃しなく!
【商品の状態】
リサイクル中古品として仕入れてまいりましたが、大切に保存されていたのでしょう、
締め跡も裏面のみで表には見受けられない美品でございます!
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
【お色柄】
正倉院裂の復元をはじめ、染織工芸に対する功績により美術院恩賜賞を受けた
初代龍村平蔵氏。龍村晋氏は、その巨匠の三男でございます。
(すでに故人でいらっしゃいます)。
父・平蔵の匠技と感性を伝匠した龍村晋は自らも古代の浪漫に魅せられて…
遠くシルクロ-ド果て、ペルシャからヨ-ロッパにまで題材を求め、
その文様を錦に表現して比類のない独自の「伝匠名錦」を生み出しました。
その帯の意匠は、500以上にのぼり…まさに、龍村織物のデザイナーというべき
方かと思います。
その晋氏の創作品…、じっくりとご覧下さいませ…
古今東西くまなくデザインの研究をしつくし、織り上げられた一品。
正倉院、名物裂、有職文様といった日本で独自の発展をみせた文様の数々…
ヨーロッパからシルクロード、アジアや南米から渡来したものにも
造詣が深くないと後世に残るデザインをつくりだせません。
今回ご紹介するお品は、間道が印象的な、正統派の図案のお品。
『名物金剛金襴錦』と題された、名物裂の金剛金襴の意匠を
そのまま写しとったシンプルな一条。
金剛金襴(こんごうきんらん)―
金剛金襴とは、名物裂の一つで、白、花色、白茶、浅黄、紅、黄などの
堅縞を繻子地に織り出し、その上に細手の金糸で宝尽し紋を散らしたり、
全面に菱紋を入れた金襴でございます。
秀吉が能楽師の金剛太夫に与えた能衣装の裂から、
この名がついたとされております。
正統の意匠をすっきりと仕上げたお品。
訪問着、付下げ、色無地、小紋などのお着物とのコーディネートで、
その確かな技術と洗練された意匠の趣をお楽しみ下さいませ!
末長くお手元でご愛用頂けましたら幸いで御座います。
【 龍村晋について 】
龍村織物主宰
正倉院の古代錦を始め名物裂の復元と
多くの美術織物を創作した龍村平蔵の三男。
平蔵の著作権を受け継ぎその研究と復元制作を継承。
古代のロマンに魅せられ、日本はもとよりシルクロード、
西欧と広く題材を求めてその文様を錦に表現し、
比類ない「伝匠名錦」を保倉一郎と協力して
31年間に310柄の紋図デザインを完成した。
【 経歴 】
1908年 龍村平蔵の三男として大阪に生まれる
1933年 東京帝国大学経済学部卒用
日清紡入社
1940年 次兄の入隊に伴い、日清紡退社
龍村織物美術研究所に次長として入社
1941年 前年に施行された七・七禁令を受け、平蔵の命のもと
「織物維持保存」をまとめる
1950年 独立
1981年 傳匠名錦帯百柄達成を記念して「第一回傳匠名錦展」を
港区縞のクレセントハウスに於いて開催
1989年 NHK教育テレビ『古代ロマンに魅せられて』に出演
1995年 日本橋プラザに於いて米寿記念展開催
1997年 傳匠名錦帯三百柄達成
同年12月 永眠(三百十柄目を作成中)・享年89歳
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹:100%(金属糸風繊維以外)長さ:約4.5m
龍村晋 謹製
耳の縫製:袋縫い
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 30代~
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お茶会、和のお稽古など
◆あわせるお着物 訪問着、付下げ、色無地、小紋
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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