商品番号:1490775
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【 仕入れ担当 中村より 】
約100年の時を越え―
現在によみがえった技術。
築城則子氏が復元した小倉のもう一つの伝統織物、小倉縮九寸帯のご紹介でございます。
小倉縞といえばしっかりとした織口の綿地が真っ先に 思い浮かびますが、
なんと本品は築城氏が現代に蘇らせたもう一つの織物、小倉縮でございます。
築城則子氏が1984年の小倉織に続き、1994年に復元された夏の織物でございます。
次のご紹介はいつになるかお約束できません。
呉服の本場、室町でも見かけることはまずない希少な作品でございます。
おきもの通の方にお届け致します。
お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ。
【 色柄 】
涼しげで清雅な白の帯地。
紫色の濃淡で格子模様を織りなして。
経糸には生絹(すずし)を用いております。
生絹とは精錬した熟絹と対照的なシャリ感のある手触りの未精錬の生糸を使用。
縞柄の部分には生絹より太い絹糸が使用されております。
緯糸には経糸と同様の生絹を使用しつつ、
強い撚りをかけた綿糸が使用されております。
そのため僅かにシボ感が生まれ、
夏物らしい涼しげな風合いとなっております。
シンプルながらも奥深く、広がりを感じるような風合いに仕上がった傑作品です。
綿のお品も滅多とお目にかかる機会はございませんが、
こちらのお品はさらに数少ない希少品でございます。
【 小倉織について 】
小倉織は江戸時代に豊前小倉の綿織物として栄えた織物。
蚕糸ほどの細さにつむいだ綿糸を3-4本撚りあわせ、密に織り上げることで、
丈夫さと滑らかさを兼ね備えた風合いを生み出しています。
古くは徳川家康も愛用したとされ、洗うごとに光沢が増し安価であったため、
江戸中期には庶民のキモノとしてその需要は全国に広まりました。
生産の多くは小倉藩士の婦女子の内職としてまかなわれ
嘉永年間(1843-53)に最盛期をむかえます。
その後、幕末における長州藩との戦争や専売制度の失敗などにより
急速に衰え、明治以後もかろうじて残った織家により細々と
生産されておりましたが、日清戦争、金融恐慌などで
小倉織は消滅したとされています。
築城氏は、ご自身が出会われたこの小倉織の袴地(端切れ)に魅せられ、
古い資料や生地端を元に、小倉織を復元されました。
その10年後には夏物である小倉縮を復元されております。
経糸:100% 緯糸:絹100%・一部綿
長さ3.6m(お仕立て上がり時)
◆最適な着用時期 6月~9月の単衣・夏頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 紬、小紋、上布など
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