【 仕入れ担当 田渕より 】
京都の老舗が誇る染めの妙技と、
和と洋のエッセンスが交錯する世界観が、ここに結晶しています。
創業は安政2年、160年を超える歴史を持つ老舗、岡重より…
染の北川さんが生みだした
CHULTHAI No.6(ジュンタイナンバーシックス)を用いた塩瀬九寸帯をご紹介致します。
古典美と異国趣味を融合させる岡重ならではの芸術性が、
装いに深い奥行きと洗練を添えてくれることでしょう。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
生地に選びましたのは、CHUL THAI No6。
しっとりとしたその地は滑らかな質感で肌にするりと心地よく、
必ずやその上質を感じていただけることでしょう。
染め色を一層美しく映えさせて、
上等な厚みが良きものと手触りにも感じさせてくれます。
その地を白梅鼠色に染めなし、
蔓を伸ばす葡萄唐草を描き出して。
彩り豊かに、葉には青や緑の濃淡が息づき、金彩が流れるように全体を優美にまとめあげています。
可憐な小花も点在し、葡萄の房とともに豊穣を象徴するかのよう。
構図は軽やかでありながら、モチーフの一つひとつは存在感を放ち、格式を感じさせます。
現代的な着こなしにも映える意匠ながら、古典の香りも忘れない。
見る者の心を異国の物語へと誘うような、岡重ならではのひと品です。
【 CHUL THAI No6について 】
CHULTHAINo.6とは、ゴールドシルクと同様、
タイの蚕「ノンナイ」の繭よりつむいだ絹布。
その自然な光沢は、繭糸にある真珠層によりうまれ、
日本産の繭糸の30%以上も光沢に富み、
絹糸として世界一の光沢を作り出すと言われてます。
また、光沢だけでなく黄金色の糸を育み、伸縮力もあり、
弾力性の豊かな絹糸を作り出すのが特徴の貴重な蚕種でございます。
ノンナイは本来、糸の長さが日本の繭に比べ2割ほどしか紡ぎ出せない蚕でしたが、
日本の蚕と掛け合わせることによって、おきものにも使用できる絹糸となりました。
しかもCHUL THAI No6に使用されているのは、ゴールドシルクの蚕よりさらに厳選し、
5世代も交配させた蚕の繭を生引きした糸。
これまでの糸とは次元のちがう水分を含んでおりますので、
光沢はもとより染め付き、手触りに至るまで、
まさに「生の絹」というにふさわしい極みの布に仕上がっております。
絹100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
こちらの帯は長尺ですので、仕立て上がりの長さを約4mまでご指定いただけます。
※ご指定のない場合は弊社標準の約3.6m前後で仕立て上がります。
おすすめの帯芯:突起毛綿芯
お太鼓柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、コンサート、ご旅行、お食事、お出かけなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物
長尺の帯ですので、長さをご指定下さい。
※ご指定のない場合は標準の長さで仕立て上がります。
★名古屋仕立て(税込10,450円※綿芯「突起毛芯」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。