【 仕入れ担当 田渕より 】
風にさらされた苧麻(ちょま)の光沢、
織り上げられた布から立ち上る静かな張り…
それは「宮古上布」という名の芸術。
数百年にわたり宮古島で育まれてきたこの布は、
植物の命を糸に変え、染め、織るという全ての工程を手作業で仕上げる、
日本が誇る最高峰の夏布です。
風と光を結ぶ…
目を閉じると宮古島中に響くほど、大きな砧の音が聞こえてくるようです。
生産、流通共に大変希少な九寸帯、
今回は証紙無しの目利きにて本当にお値打ちにご紹介が叶いました。
まずはごゆっくりとご覧下さいませ。
【 お色柄 】
大自然の自然をそのまま表したかのようなお色使い。
深く淡い草木の緑を思わせる地は、深い緑色が重なり、
角度によって微妙に表情を変える奥行きを湛えています。
苧麻の節が自然な揺らぎを生み出し、単調さのない滋味あふれる美しさを醸し出しています。
草原を渡る風や、湿り気を帯びた夏の森を思わせる色調が、静かに語りかけてくるような存在感。
まさに“自然を織り上げた布”という言葉がふさわしいひと品です。
豊かな風合いと優しいお色…
本当に、飽きることがございません。
末長く大切にご愛用いただければと願い、心を込めてお届けいたします。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
苧麻100%
長さ約3.55m
お太鼓柄
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、お食事、お出かけ、行楽など
◆あわせる帯 小紋、織の着物、上布など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。