【 仕入れ担当 中村より 】
西陣名門の手掛ける、まさに芸術品というに相応しき逸品に出会えました…
皆様御存知、名門「帯屋捨松」の最高クラスの作品のご紹介です。
1854年創業以来、実に約170年間、
西陣帯ひとすじにかけ、その妥協のない物作りの姿勢は、
キモノ通の方には定評のある人気ブランドの機屋さんです。
今までに何点か帯屋捨松の帯を紹介させていただきましたが、
本品はその中でも最高グレードをほこる手織りの逸品です。
中でも今回のお品は捨松にしかできない五丁箔という手織技術を駆使して織り上げられています。
お仕立て上がりでまさかの価格で入荷しました。
もう恐らくこのお値段では二度とご紹介できないことでしょう。
まずはどうぞご覧くださいませ。
【 色柄 】
黒色に金砂子の重厚な帯地に
まるで絵画のような織味で
竹垣に菊花と桐花模様がなんとも言えない彩のバランスにて
六通にわたり織りだされました。
照りを抑えた捨松独特のいろどりは
本当に綺麗かつ飽きがこず
藝術品のような風格で
みればみるほどひきこまれる1点となっています。
たっぷりの糸使いながらも丁寧な織り味で
繊細にあらわされた古典の意匠美。
まずは隅々までその意匠をごらんくださいませ。
その意匠と相まって、
そのしなやかでかろやかな仕上がりは
御着物好きの方にもきっと喜んでいただけるはずの風合いです。
このクラスの捨松の帯は年間数本しか織ることができず
室町の問屋さんで持っておられて1点程度。
展示会では悠に200万円を超えるお品です。
画面上どこまでこの素晴らしい風合いがお伝えできるかわかりませんが、自信と責任をもっておすすめできる1点です。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、美品でございます!
お手元で現品を確認の上、お値打ちにお召しくださいませ!
【 捨松 五丁箔(ごちょうばく)について
手漉きの五色の箔をまず創作し、それぞれ0.1mmに
裁断した後、竹のへらで一越一越織り込んでゆく技法。
湿度を17度に保ち、6から7年熟成させ、理想のお色に
仕上がった後に、初めて織にかけられる。
通常経1本に対して、緯糸1本、箔糸1本のものを
箔一丁、(あるいは一丁箔)と呼び、箔糸箔2本で
箔二丁(二丁箔)、箔糸が3本で三丁箔となる。
五丁箔は緯1本と色箔糸5本が織り込まれることになるため
極細の箔を、極緻密に織り込む熟練の技術が必要で
西陣広しといえどもこの技術を有した職人を抱えて
いたのは捨松だけである。
絹100% 金銀糸のぞく 長さ4.35m
帯屋捨松謹製
六通柄
耳の縫製:かがり縫い
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 40代~
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、パーティーなど
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。