【 仕入れ担当 田渕より 】
もうご本人はご存命ではございませんから、
新たな作品が上がってくることはなく、その価値は高まるばかりです。
昭和の名作家・熊谷好博子(くまがいこうはくし)による
特選品をご紹介致します。
なかなか巡り会うことのできない貴重な作品、
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【お色柄】
するりとしなやかな塩瀬の帯地。
落ち着きある茅色の濃淡に染めなした様子は杢目摺によるもの。
あるようでなかなかない、作家性が感じられます。
大変印象深い帯姿を演出してくれることでしょう。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 熊谷好博子について 】
熊谷好博子(大正6―昭和60)
昭和30年代から50年代にかけて活躍した東京友禅の作家。
その作風は、初めは伝統的な友禅の意匠や技法を踏襲したものでしたが、
それまでの友禅には見られなかった「天然自然の造形」を掲げ、
独自の世界を切り開いた作家さんです。
大正6年11月11日生まれ。
若い頃は日本画を川端龍子について学び、好博子は龍子から受けた雅号。
昭和52年、大腸がんの手術をしたのを契機に、作品をパネルに仕立てることを行い、
昭和56年「友禅による障壁画展」を開催。
昭和56年 紺綬褒章
昭和57年 紫綬褒章
昭和60年 勲四等瑞宝章受章。
作品のうち、以下は美術館蔵品となっております。
「雪野」、「韻」 東京国立近代美術館
「山」、「砂丘」 京都国立近代美術館
「神田祭図」、「隅立角通(本藍紋文)」、「江戸解花筏文」 東京都
「山湖」、「変わり亀甲文」 ボストン美術館
「魚鱗文」、「市松しぼり文」 ハーバード大学付属フォッグ美術館
絹100%
長さ約3.55m
お太鼓柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、行楽、趣味のお集まりなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。