商品番号 1512718

“掲載本日最終!”【藤布】 特選手織り全通九寸名古屋帯 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 力強く美しい… 古代より愛されてきた自然布。

売切れ、または販売期間が終了しました。

【 仕入れ担当 更屋より 】
呉服の本場室町におりましても…
めったと出会うことができません。

藤織りの伝承技術に基づいて創作された希少な工芸帯。
貴重な藤織り九寸帯をご紹介いたします。

この価値をおわかりいただける方に、
大切にご愛顧いただければと願っております。

目利きでお値打ちにお届けさせていただきますので
どうぞお見逃しなくお願い致します。


【 お色柄 】
自然をそのままとじこめたような…
深く落ち着いたベージュの自然布らしい濃淡、ハリもよく、シンプルの究極、無地。
きゅっと締めやすい締め心地のよさ。

そして、香り。
森の中、木々に包み込まれ、すっと深呼吸した瞬間のような、心が澄み渡る感覚。

手にされる度、その工程を思い…
この帯が作られるまでの自然の力の育みと、
多くの人の手によって作り上げられたという喜びの気持ちが、
心の奥深くに感じていただけることでしょう。

夏織物に洒落味を添える植物素材の帯。
近年では冬以外の3シーズン着用される方もいらっしゃるようです。

自然に育まれた繊維のたくましさ。
力強く美しい、織り手の誠実さ。
末永く大切に、お召しくださいませ。


【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。


【 藤布について 】
1200年の歴史には明確な史実があり、古代布の代表ともされるのが「藤布」です。
歴史は古く古事記や万葉集にも藤衣を読んだ謌があります。

  大王(おおきみ)の塩焼く海人(あま)の藤布(ふじごろも)
  なるとはすれど いやべずらしくも

  天皇の御料の塩を焼く海人の藤衣が、時がたつと着なれるように、
  あなたに馴れはしても、いよいよ心引かれることですよ。
  (万葉集12巻2971)

幕府によって隠岐の島に流された後醍醐天皇が、藤の苗木を隠岐に持参し…
都を想いながら身にまとったという逸話もあるほど。
藤布は、日本古代より人々に愛されてきた植物素材です。

藤布は、5月の中頃山々を美しく彩る藤つるの繊維を紡いで織り上げます。
丹後では、春の彼岸から秋の彼岸にかけて、蔓の皮はぎをして繊維をとり…
10月に、甘皮の繊維を乾かし長時間灰汁煮き、冷たい泥水でしごき洗います。

そうして雪に閉ざされた冬、赤々と燃える囲炉裏の傍らで一心に紡ぎ織り上げて、
やっと、長い時を経て、ぬくもり満ちる作品が完成するのです。

日本三景の一つ天の橋立近く、加悦町で伝えられるその手仕事の技術。
昭和58年、国の無形民俗文化財記録保存。
平成3年、京都府の無形民俗文化財に指定されました。

現在ではそれを受け継ぐ職人も少なくなり…
毎日仕入れをしておりましても、なかなか出会うことはございません。

商品詳細

- 素材・サイズ

藤100%
長さ約4m
全通柄

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 単衣・盛夏(5月下旬~10月上旬)

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お出かけ、お食事、行楽など

◆あわせる着物 上布、小紋、織の着物など

※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。

お仕立て

撥水加工をご要望の場合はこちら
(ガード加工 帯)
(パールトーン加工 九寸帯)


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