【 仕入れ担当 田渕より 】
憧れの作家さんでは無いでしょうか…
鈴木苧紡庵氏のお品は殆ど市場には出回りません。
今回なんとも珍しい鈴木苧紡庵氏の作品の中でも、
真綿紬の柔らかで手紡の風合い豊かな手仕事の逸品を入荷する事が出来ました。
お仕立て上がり品は勿論、未仕立て新品のお品は本当に中々出会えません…
いつかは、と夢見る方も多いのではないでしょうか。
どうぞこの機会をお見逃しないようお願い致します。
【 お色柄 】
ふっくらとした真綿糸、空気をふわっと含んだような…
軽くほっこりとする織味。
ベースとなるお色目は蘇芳を用いた蘇芳色。
そこに正藍、渋木(山桃)を用いた色糸を用いて縞模様を織り上げました。
一見シンプルに見えるお品ですが、なんと奥深いことでしょう…
織物通の方にもご納得頂ける仕上がりの作品でございますので、
自信を持ってお勧めさせて頂きます。
いつかは、いつかはとお考えの方に。
心を込めて、お届けさせていただきます。
この一期一会の出会いを大切に。
末永くご愛用いただけましたら幸いでございます。
【 鈴木苧紡庵(すずき ちょぼうあん)について 】
数え切れない程の細かい工程を経て、
一枚の布へなっていく幻の紬布…
一枚一枚丁寧に御召しになられる方のことを思い創作された歴史ある越後苧紡庵紬。
蚕から糸を紡ぐ際に本当に神経の磨り減るような手仕事で細い細い糸を紡ぎ、
地機(いざり機)で織り上げられた極上の風合いを奏でるまさに美術品。
もともと苧紡庵氏といえば、
昭和30年に重要無形文化財に指定を受けた越後上布の技術指定者。
ですので、織のコアなファンの方は氏が創作された
越後上布は侭お見かけになられた事もあるのではないでしょうか…
越後上布の伝統を守る傍ら、紬織にも意欲的に取り組み、
自身の名を冠する「苧紡庵紬」を創作、その作品は
東京国立近代美術館にも所蔵されております。
本名:鈴木寅重郎(すずき とらじゅうろう)
1988年 死去・享年74歳
■代表作
越後上布経入菊華文(えちごじょうふたていりきっかもん)
受賞:日本放送協会会長賞
出品:昭和40年 第12回日本伝統工芸展
東京国立近代美術館所蔵
1958年 越後上布 紺地小絣
同年 越後上布 市松草花文着尺
1965年 藍地十字菊華文絣越後上布着物
絹100%
長さ約12.5m 内巾36cm (最長裄丈約68cmまで 最長袖巾肩巾34cmまで)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯