【仕入担当 竹中より】
文献上で結城紬の呼び名が明らかになっているのは
慶長7年(1602年)ですが、
「常陸風土記」(967年)の中にも
結城紬の元祖と思われる記述があります。
絢結城紬は、本場真綿絢結城紬保存会により、
茨城県結城郡石下町を中心として、
新潟県南魚沼郡大和町に出機という形式をとり、
それぞれの地域風土の特性と技術を生かし
庶民に親しまれ育まれてきました。
絢結城紬の原料となる手紡糸は、
熟練された紡ぎ手が足踏みの「手紡機」を使い、
上質の真綿を丹念に紡いだものを使用します。
この糸で作られた絣は昔ながらの高機織で、
一本一本の糸に愛情を込め、織り上げられます。
長い歴史と伝統の技術に育まれてきたその製品は、
紡ぎの持つ素朴な風合いに新しい感覚を巧みに
調和させた高級織物として現代に息づいています。
【お色柄】
本品は、七宝文をちりばめたたなびく霞雲に
源氏香を組み合わせたかのような意匠に
赤い花模様をちりばめた意匠を百山亀甲絣にてあらわしたものです。
結城らしさが伝わる深いお色に彩りを添えた紬は、
アンティークな雰囲気があり、
こだわりの一枚として重宝していただけることでしょう。
真綿ならではの、地入れ後の軽やかさや、
愛用のほどに体になじんでゆくしなやかさをぜひお試しください。
絹100%
長さ12.7m 内巾36.5cm
本場真綿 絢結城の証紙つき
◆最適な着用時期 あわせの季節10~5月
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 街着、気軽なお食事、芸術鑑賞、観光・ご旅行、女子会
◆合わせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。