【 仕入れ担当 中村より 】
琉球紅型三宗家『知念家』の琉球紅型の作家として
名高い【 故:知念貞男 】氏による、紋意匠地に
味わい深いお柄を染め上げた特選訪問着のご紹介です。
琉球紅型の作品で特に絵羽ものはもともと
創作数が少ないため中々ご紹介がかなりません。
また、貞男氏は2012年4月に逝去されており、
もちろん新たな作品の創作がないため
大変貴重なお品となっております。
紅型ファンの方、貞男氏のファンの方、
お見逃しなきよう、ご検討くださいませ。
【 お色柄 】
おだやかな光沢が感じられる、柔らかい地風の
紗綾形に菊花を織りだした紋意匠地を薄柳鼠色に染めあげ
牡丹色、抹茶、青、縹、紫檀、梔子、消炭などの濃淡の
彩りで、花鳥をそえた首里城のお柄が無地場をいかした構図で
あしらわれております。
【 商品の状態 】
やや使用感はございますが、中古品としては
おおむね良好な状態でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
【 知念貞男について 】
日本工芸会正会員
1973年知念紅型研究所設立
かつて琉球王国に仕え、琉球紅型の技法を継承する
三宗家城間家のひとつである知念家の先代・知念積弘氏に
師事し、日本工芸会正会員として高く評価される。
連続して沖展入賞を果たす他、文化庁長官賞、
伝統文化ポーラ賞優秀賞など、琉球紅型を代表する
作家として輝かしい業績を残した。
知念家の初代・知念績高より数えて八代。
紅型を受け継ぐ知念績高の弟、知念筑登之親雲上の
下儀保知念の大家長男筋では六代にあたる。
知念家は染師の中心として技を継承、守ってきた
紅型三宗家の一つ。中国から唐紙の技法や印金紙、
緞子紙を学び、士族以上の階級が着用する
紅型を作ることを許されていた。
現存する古典柄の中で大柄の多くは知念家が
中国から学び作り上げた柄だと言われている。
戦前、紅型は薩摩侵攻や廃藩置県など、琉球の外からの
影響により殆ど作られていない状態にあり、昭和に入ると
その殆どが消滅の危機に瀕した。
紅型をしていてもやはり生活は成り立たず、苦難の時代の中で、
知念の紅型の技術を唯一継承、守り続けていた知念績弘
(上儀保知念・五代。後に知念びんがた工房設立)のもとへ
貞男は紅型を学びに訪れ、1972年知念紅型研究所を創設。
貞男亡き今は知念紅型研究所は知念家十代(下知紅七代)
知念冬馬氏が跡を継ぎ、日々紅型の作品を創作している。
1993年3月~1998年4月 琉球びんがた事業共同組合理事長
1990年~2007年 日本伝統工芸染織展 連続入選
1991年~2009年 日本伝統工芸展 連続入選
2012年4月23日 逝去(享年81歳)
表裏:絹100% 縫製:手縫い
身丈(背より) | 155cm (適応身長160cm~150cm) (4尺0寸9分) |
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裄丈 | 67.5cm(1尺7寸8分) |
袖巾 | 34cm(0尺9寸0分) |
袖丈 | 48cm(1尺2寸7分) |
前巾 | 22.5cm(5寸9分) |
後巾 | 28cm(7寸4分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈68cm (1尺 8寸 0分) 袖巾34.5cm (9寸 1分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。
※寸法を最大寸まで変更する場合胴裏の交換が必要となる場合がございます。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、お稽古、芸術鑑賞、観劇、ホテルランチ など
◆あわせる帯 袋帯、綴れの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。