【 仕入れ担当 田渕より 】
織物好きにはたまらない、至宝の染織品…
草木染色家、山崎青樹氏に師事し、
草木染の心を学び、染と織の技術を身につけた、
日本工芸会正会員・山岸幸一氏の奥様、山岸美喜恵氏の作品を仕入れて参りました。
養蚕、糸取りから染め織り、全ての工程を手掛け…
手仕事の丸み、機械織の均一にはない…自然なゆらぎ。
草木のめぐみ、流れていく季節を糸に、色にうつし。
透明感のある彩(いろ)。
時間が経っても古くならない、幾久しく新しく…
是非触れていただきたい、やさしい織物。
一目見れば美しい草木染めの色彩に胸をうたれます。
お目に留まりましたら是非ともご検討頂けましたら幸いでございます。
【 お色柄 】
ふわっとしたボリーム。
真綿糸の空気を含んだやわらかさとフシの味わい。
桜の樹皮による白茶色を基調にして、
藍や弁柄によって染め出した糸にて
格子模様を織りなしました。
衣類とは何か、糸とは、色とは…
山岸氏のひたむきな織物への思いがつまったお品。
末長くご愛用いただけることと思います。
終生お手元でご愛用いただければと願いつつ、
大切にお届けさせていただきます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
手先から約70cmほどに掛け継ぎされております。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
【 山岸織物について 】
山岸織物の山岸氏は染めから織りまで一貫して行う、草木染の染織作家。
もともとジャガード織機などでドレスなどを創作する織物の家に生まれ、
仕事を進めるうちに染色に興味を持ったそう。
奥様は山岸幸一氏の独立後、
子育てを終えると同じく製作をお手伝いされたそうです。
最初は化学染料で糸や生地を染めて使っていらっしゃいましたが、
草木染の先達、染織作家で後の師、山崎青樹氏に出会い
植物染料のすばらしさ、奥深さに引き込まれ今に至ります。
現在は素材、特に蚕や紅花などを育てるために最も適した土地、
山形県米沢市の赤崩に工房をかまえ、「材料すべてを自分で作る」
というこだわりをもってものづくりを続けていらっしゃいます。
山岸氏の作品のコンセプトは、『 古くなっても古くならない 』。
今が100%で変化しないことをよしとする… のではなく、
変わっていくことこそがよい。
それはお召になられる方と共に齢をかさね、
穏やかに色が姿を変え、風合いも肌に沿い…
つまり、人生を共にする織物。
古くならないというのは『変わること』ができるということ。
とことんつきつめ、とことん探し、そして形づくる。
まさに、職人魂といえる信念をもって制作をされていらっしゃいます。
絹100%
長さ約3.65m
全通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お食事、お出かけなど
◆あわせる着物 小紋、織の着物
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。