【 仕入れ担当 中村より 】
古代印度木版更紗、【 川端美朝 】氏による
紬地にお柄をあしらった表情豊かな九寸名古屋帯のご紹介です。
市場にはほとんど出回らないレアなお品。
他の染色技法では決して味わうことのできない、
木版染め独特の持ち味を、小紋や織のお着物などの
カジュアルスタイルにあわせてお楽しみいただけることでしょう。
特にセンスの優れたお品を仕入れることができました!
お仕立て上がりでお値打にご紹介させていただきますのでどうぞお見逃しなくお願い致します。
【 お色柄 】
ざっくりとした地風の紬地は自然な生成り色。
コプト円文の木版更紗のお柄がお太鼓柄で
表現されております。
【 商品の状態 】
中古品としてはおおむね良好な状態でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
【 川端美朝について 】
古代印度木版更紗の染色工芸作家
【 経歴 】
1948年 函館に生まれる。
更紗に魅せられ染色の道に入る。
1971年 染色の起源である古代印度更紗の研究に入る。
以後10年にわたりインドを歴訪し古代の文様の版木を入手、
古代印度木版更紗の復元に成功する。
1990年 「木版更紗」を発表。
2001年 インダス文明の三大染織を一枚の訪問着に、古代木版、
絞り、結城の絣を独自に組み合わせ独創的な作品を発表。
【 木版更紗について 】
唐草、樹木、ペイズリー、人物、動物などを表す
模様染めの布地を総称して更紗と呼ぶ。
起源は古代インドを発祥とする木版更紗に始まると
言われており、青銅器時代に栄えたモヘンジョダロ、
ハラパーをはじめ古代遺跡から発見、発掘されている
染織更紗は、紀元前2000年前から1000年前後に
シルクロード等を経てオリエント、中国、エジプト、
トルコなど世界各地に伝搬。
各地でバティック、プリンテッドコットンなど様々な
名称で呼ばれるようになった。
日本には室町時代中頃、勘合船による中国との
貿易により渡来したとされる。
1598(慶長3)年には鍋島藩主の鍋島直茂が
朝鮮から日本へ連れ帰った九山道清が創始した
「鍋島更紗」が制作された。
鍋島更紗は江戸時代後期に日本の各地に広がり、
天草更紗、長崎更紗、堺更紗、京更紗、江戸更紗など
日本各地で後の世の染色技法に影響を及ぼした。
絹100%
長さ約3.8m(長尺・お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 小紋、織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。