【 仕入れ担当 中村より 】
琉球の上流階級の者のみが身にまとった美しく高級な裂(きれ)…
那覇伝統織物事業協同組合の前理事長・山口良子氏の手による、
希少な首里花織九寸名古屋帯をご紹介致します。
現在の首里花織の第一人者、山口良子さん。
製作数自体も少なく、なかなか出回る作品ではございませんし、
首里織の中で草木染めの作品は一層希少なもの…
なんとこの度、山口氏の織を
存分にご堪能いただける希少な無地色のひと品を仕入れて参りました。
このような作品は滅多とご紹介が叶いません。
バイヤーが心よりおすすめ致します。
幾代先に受け継がれても決して廃ることのない品格ある逸品。
どうぞ存分にお楽しみください。
【 色・柄 】
しなやかなシャリ感ある地風。
現在では大変希少となりました、純国産絹を100%使用した絹糸で織り上げ
肌触りから繊細な風合いが特徴のハイクラス工芸品です。
清雅な白色を基調としたその地に、
細かい細かい花織が織り込まれております。
【 首里花織について 】
「首里の着倒れ」といわれた首里人気質。
15世紀ごろから琉球の首都して栄えた首里では、
身分の高い人々の衣装として、美麗な織物が数多く織られていました。
昭和49年には、
「首里花織(ハナウイ)、道屯織(ロートンおり)、花倉織(はなくらおり)、
ムルドゥッチリ、手縞(てじま)、煮綛(ニーガシ)芭蕉・花織手巾(ティサジ)」
の7つの技法で、故大城志津子氏と宮平初子氏に、
沖縄県指定無形文化財保持者の認定がされました。
次いで平成10年には、宮平初子氏が、
国指定重要無形文化財「首里の織物」保持者(人間国宝)に認定されております。
現在はこれら7つの技法を総称して「首里織」と呼んでおりますが、
その技法の種類は豊富で、デザインも実に多彩なものでございます。
【 山口良子氏について 】
山口良子氏は、「首里の織物」人間国宝・宮平初子さんの工房で学ばれ、
機織りや織り上がった布、自然と首里の織物に触れて育った生粋の織り人。
首里織に27年携わった経験や、織り子指導への貢献が認められ、
伝統工芸産業の後継者育成に功績があった人に贈る、第20回安谷屋正量賞を受賞されました。
「21世紀の次世代に、風格のある、きちんとした織物を確実にバトンタッチしていきたい」と、表彰式で喜びを語られた山口氏。
同賞は、故・安谷屋正量氏の伝統工芸への功績を記念して設置された基金で、
1981年から実施されており、受賞者は山口さんで20人目。
名誉ある賞を受賞され、次世代の首里織の事を思い、
多くの若者に首里織の技術を学ばせることに、真摯に取り組んでおられる素晴らしい作家さんです。
現在では、ご自身の作品を制作される数も少なくなっておりますが
その花織の美しさは、他とは一線を画する抜群の仕上がりです。
純国産絹100% 長さ約3.6m(お仕立て上り時)
織り手:山口良子
おすすめ帯芯:突起毛芯
◇六通柄
染料:シブキ
◆最適な着用時期 袷・単衣<9月~翌6月(真冬除く)>>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、お食事会、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織のお着物
★名古屋仕立て(税込10,450円※綿芯「突起毛芯」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込12,650円※綿芯「突起毛芯」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込12,650円※綿芯「突起毛芯」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+2,750円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。