【 仕入れ担当 竹中より 】
綿絣としては最も古く、絣模様のルーツと
位置付けられる【 琉球綿絣 】の
藍染ベースの着尺のご紹介です。
※昔の規格につき3丈2尺(12.2m)あがりです
身丈の必要な方はご注意下さい
「琉球絣」と言えば正絹のものが現在お見かけする
最たるものですが、実は原点は木綿。
しかしながら綿の作品の製織数は極端に少なく、
更に本品のような手織絣となると更に希少。
通が最後に行き着く綿着物といえる「薩摩絣」も
この琉球綿絣から波及したものですので、綿着物ファンの方、
琉球の織物ファンの方、よき洒落着物をお探しの方に
是非にとおすすめいたします。
琉球の風土に根付いた綿絣の柔らかく、
どこか懐かしい表情を存分にお楽しみ
いただけることでしょう。
【 お色柄 】
薄手でしやなかな濃紺の綿地に
その濃淡の縞模様を背景に
こかまかなファナ・ビーマや
トゥイグァーなどが経緯に絣にてリズミカルに織り出されました
シンプルながらも
飽きのこない まさに通好みの1点です
【 琉球綿絣について 】
綿絣としては最古の織物
日本各地に波及した綿絣のルーツとされる。
当初琉球で織られていた絣が薩摩藩の琉球侵略後、
貢租として献上されるようになり、その技術も
薩摩に伝播。
そこから琉球絣を模した薩摩絣が元文年間に
国内では最初に織り始められ、久留米絣が
18世紀末の寛政年間に、伊予絣が19世紀初頭の
享和年間に、備後絣が中期の文久年間にと
それぞれ製織がはじまった。
古く琉球絣は、通常の藍染めに使う蓼藍ではなく、
古来から琉球の山野に生育する山藍や琉球藍を
水槽に入れて発酵させた液に、藍の残滓を除き
石灰を加え泥状になった藍の沈殿物を原料とする
泥藍を使って糸染めされており、綿絣もこの
泥藍で糸染めして、紺地に白い絣模様(紺絣)と
白地に紺の絣模様(白絣)が多数をしめていた。
近年は手間のかかる本藍染は減少し、
化学染料が多用されるようになり、
素材が綿から絹へと移行したため
琉球綿絣の製織数はわずかである。
綿100%
長さ12.2m
内巾36.5cm(裄69cm前後まで)
【 付属証紙 】
通算(経済)大臣指定伝統的工芸品・本場琉球絣
沖縄県伝統工芸品之証
沖縄県織物検査済之証
琉球絣事業協同組合・琉球かすりの商標
製織:大城誠光
◆最適な着用時期 盛夏をのぞく通年
※薄手に織り上げられておりますので、袷はもちろん単衣仕立てもおすすめです。
※通常の紬着物と同様の広衿でのお仕立てでもよろしいかと存じ上げます。
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向きの名古屋帯、半巾帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[バチ衿]
水通し4,950円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)で承ります。
[広衿]
水通し4,950円+ポリエステル衿裏880円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)で承ります。
※綿の着物は地厚な生地のため、裏地なしの単衣仕立てとなります。単衣仕立てで冬の季節にもお召しいただけます。袷仕立てをご希望の場合にはお問い合わせくださいませ。
※背伏せなし(背は袋縫い)・ポリエステル糸でのお仕立となります。
※国内手縫い仕立て+9,900円(税込)
※「水通し」は、お仕立て前に生地の糊を落とし、ふっくらとした風合いに仕上げるために行う工程です。