【仕入れ担当 吉岡より】
京都洛北、鷹が峰。
洒落ものの名門として名高い「しょうざん」。
夾纈をモチーフに生み出された人気シリーズ、
華夾纈による特選洒落袋帯のご紹介です。
今回ご紹介のお品の技法の元となる「夾纈」は、
その技の難しさより現在ではほぼ用いられていない、幻の染め技です。
本品は本夾纈ではございませんが
その夾纈の風合いに似せて染め上げた
しょうざん独自の「花夾纈」と題される人気シリーズ。
一見して人をひきつける奥行き、味わい。
自然の素材感、力強さ、繊細さ…美しさを絹の上に表現する、
確かな技術とセンス。
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【色・柄】
金糸の表情がのぞく、ややよろけた織の表情の、
落ち着いた薄木枯茶色地をベースに、ふうわりと朧気な
花を込めた花立涌がすっきりと表現されております。
流行り廃りなく、ご年齢も問わないデザインでございますので、
重宝していただけることは間違いのないおすすめの一本です。
【商品の状態】
中古品として仕入れてまいりました。
太鼓と腹の間の無地箇所に汚れ、
手先から中無地にかけて着用シワがございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
【 しょうざんについて 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.2401
京都の着物メーカー。(漢字表記は松山)
西陣の糸屋の三男に生まれの戦後の立志伝中の人物で、
しょうざんのウール着物を大ヒットさせた松山政雄が
創業者。
戦後いち早くシルクウール着物やウールお召を開発。
1970年代以降は後のしょうざんの看板商品となる
「しょうざん生紬」を開発。
絹100%・金属糸風繊維除く
長さ約4.5m(長尺・お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄
耳の縫製:袋縫い
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 9月の単衣から翌6月までの単衣、袷(あわせ)の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、軽い格式のお茶席、お稽古、芸術鑑賞、
観劇、ご友人との気軽なお食事 など
◆あわせる着物 洒落訪問着、色無地、小紋、御召、あまり民芸的ではない織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。