商品番号 1464518

“SALE明日正午迄!” 【お盆特選セール】 ”Web限定販売!” 【喜如嘉の芭蕉布】 【銀座もとじ扱い品】 傑作手結手織九寸名古屋帯 ≪仕・中古美品≫ 「縞創作文様」 自然布の最高峰! 証紙もバッチリ!お見逃しなく。

売切れ、または販売期間が終了しました。

【仕入れ担当 田渕より】
夏の織物の最高峰といえば…
『宮古上布』『越後上布』、そして『喜如嘉の芭蕉布』。
本当に贅沢なお品です。

お着物好きなら一度は手にしてみたい夏織物の極み。
今回はとりわけハイセンスな作品を偶然見つけてまいりました。

証紙もしっかりと付属した美品の状態でございます。
いつかは…とお考えの方は、ぜひともこの機会にご検討くださいませ。


【お色柄】
心地良いシャリ感に、自然の恵みを感じる節の感触…
まさしく命を織り込んだ至極の布といえるでしょう。
糸の風合い豊かに、織り上げられたのは、
シンプルに織りだされた縞に創作文様を込めた意匠。
夏の風情を感じられる、創造性豊かなお品です。


【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。


【喜如嘉(きじょか)の芭蕉布について】
琉球の染織作品の中、とくに自然布の中で、
最も有名なるものでございましょう…

琉球の美しい風と、やさしい大地。
そこに育まれ生まれた織物、芭蕉布。

沖縄手織りの中でも最古のひとつと言われており、
その名の通り、植物の糸芭蕉を原料として織り上げられます。
亜熱帯から熱帯地方に生育する糸芭蕉ですが、適度な寒暖があり、
細かい繊維がとれる奄美・沖縄の糸芭蕉が最も良いとされています。

芭蕉布の大きな特徴は、
麻より繊維が堅いため軽く張りがあり風通しが非常に良く、
衣類が肌にまとわり付くこと無く、一層さらりとした肌触りがあることです。
猛暑で夏の長い、亜熱帯気候の沖縄に最適な織物として、
王族から農民にいたるまで夏の衣類として広く愛用されていました。

また近世から第二次大戦まで、農村では屋敷の裏庭や畑に糸芭蕉を栽培し、
自給自足の生産体制が続いておりました。
しかし、かの大戦により…
芭蕉布は、造る人も材料も廃れ、途絶える寸前に。
その芭蕉布を復興させ、伝統の技術と美を今に伝えてくださったのが、
人間国宝・平良敏子氏でございます。

柳宗悦の『芭蕉布物語』に感銘を受けた平良氏は、
倉敷で大原総一郎・外村吉之介両氏に激励されながら、
倉敷で学んだ織りの知識を活かし、さまざまな技術改良を加えて、
芭蕉布を「重要無形文化財」にまで復興させました。

芭蕉布を守るために自身ではなく団体に対して重要無形文化財としての認定を受けるようにした平良敏子氏。
受賞などを受ける際も芭蕉布と言う着物は芭蕉を育て、績み、織る。
そのすべての工程にそれぞれの職人がいて初めて芭蕉布が出来上がる。
だからその芭蕉布に関わる人の代表としていただきましたと言って受賞されるほど芭蕉布を守りたいという想い。

一枚の芭蕉布ができあがるまでには、
気が遠くなるほどの工程を経なければなりません。

それは、原木を栽培することから始まります。
野生のものでは硬くて使用できないので、
繊維を柔らかくするための工夫をしながら育てるのです。

そこから、皮を剥ぎ、木灰汁で煮、しごいて不純物を取り除き、水に浸し、
用途に合わせた細さに裂き、結び繋げる…
これでようやく糸ができます。
簡単なようですが、大変な労力と時間が必要で、重要な工程です。
それから撚りをかけ、整経。染色用や絣用でそれぞれ異なる処理をし、
やっと織る作業へと入ります。
乾燥に弱い芭蕉が切れないように、絶えず湿気を与えながら織ります。
5、6月の梅雨の時期が最適だそうです。
最後に織り上がった反を木灰汁で炊き、洗濯をして仕上げます。

ここまでしてやっと一枚の布が織り上がるのですから、
芭蕉布の希少性をわかって頂けるのではないでしょうか。


【平良敏子プロフィール】

昭和21年 岡山県倉敷市で外村吉之氏に師事、喜如嘉で芭蕉布織を始める
昭和38年 芭蕉布織物工房を設立
昭和55年 黄綬褒章受賞
平成 4年 勲五等宝冠賞受賞
平成12年 重要無形文化財「芭蕉布」保持者、人間国宝に認定
令和 4年 永眠

【 Web限定販売品について 】
Web限定のお値打ち価格にてご紹介いたします。
本品はご注文をいただいてから、お取り寄せいたします。
(お取り寄せに約1週間ほどかかる場合がございます。)
また、実店舗・展示会にてご覧いただくことは出来かねます。
予めご了承くださいませ。

商品詳細

- 素材・サイズ

手績み芭蕉糸100%
長さ約3.6m
お太鼓柄(お太鼓部分以外にも柄があります。)
銀座もとじ扱い品

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)

◆店長おすすめ着用年齢 ご年齢は問いません

◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お出かけ、お食事、お稽古など

◆あわせるお着物 上布、夏の織のお着物

※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。