【 仕入れ担当 岡田より 】
ご存知の通り、その名は本加賀友禅界随一。
人間国宝【 故:木村雨山 】氏による、実に加賀らしい
古式ゆかしいデザインと彩りの塩瀬地寸名古屋帯のご紹介です。
雨山氏が亡くなられて約45年。
半世紀たっておりますので、中古、新古品の流通も
本当に少ない状態でございます。
お探しの方に心よりおすすめいたします。
【 お色柄 】
ややシボ感のある地風の縮緬地を黒に染め上げ、
加賀の名産である九谷焼きのような配色で
菊花が染め付けられたを絵壺があしらわれております。
【 商品の状態 】
おそらく当初のお色は別の地色だったものを
後に色掛けをしている状態かと存じ上げます。
若干アタリ(生地の摩擦によるへこみキズ)が
ございますが、この年代の作品としてはコンディションの
良いお品でございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
【 木村雨山(重要無形文化財保持者)について 】
本名:木村文二
【 生年・認定年・享年 】
1891年 2月21日生。
1955年 重要無形文化財「友禅」の保持者に認定。
1977年 5月9日没。享年86歳
金沢市出身。
1905年高等小学校を卒業後、当時名人といわれた
加賀友禅染色家の名工、上村松太郎(上村雲嶂)に師事し、
日本画を南画家大西金陽に学んだ。
1924年33歳で独立。
以来加賀友禅の制作ひとすじに打込む。
1928年第9回帝展に「リス文様壁掛」が初入選し、
以後帝展、日展、日本伝統工芸展などで活躍。
戦後は日展審査員、日本伝統工芸展を中心に活躍。
写生による図案をもとに制作を行い、日本画の
技法を駆使して、宗達・光琳風の濃淡の色調を
巧みに表現。
大和式の意匠構成を現代的感覚でまとめた
優雅でみずみずしい新境地を開拓、加賀友禅の
名声を全国に轟かせた。
1955年には友禅の部で重要無形文化財技術保持者に
認定され、染色界での第1人者となる。
1965年10月紫綬褒章を受賞。
1976年4月勲三等瑞宝賞を受賞。
その作品は日本画の技法を生かし、描線を自由に表現し、
彩色では片刷毛を使ったボカシに工夫をみせるなど、
京友禅と異なった加賀友禅独自の作風を展開した。
代表作
「花訪問着」(1965年)
「山吹訪問着」(1968年)など多数。
絹100%
長さ約3.59m(お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 付下、色無地、小紋、御召 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。